アメリカの州鳥 その18 カリフォルニア州の鳥:カンムリウズラ

 California Quail

日本人に最も馴染みのあるカリフォルニア州(California)は南北に長い形をしていて、北はオレゴン州(Oregon)に東はネバダ州(Nevada)とアリゾナ州(Arizona)に、最南端のサンディエゴ(SanDiego)からはメキシコ(Mexico)と国境を接しています。長い海岸線や高低差によって、海岸と内陸ではかなり気温や気候が異なります。この気候は地中海性気候といわれています。降雨量が少ないのと急激に人口が増えたために水資源の不足がしばしば取り上げられています。

州都はサクラメント(Sacramento)です。ブドウ畑が広がるナパ・バレー(Napa Valley)から東へ向かうとサクラメントに着きます。西部開拓時代の街角のOld Townは保存されていて当時の開拓時代の気分を味わえます。カリフォルニアの車のプレートには「The Golden State」とあります。西部開拓時代のゴールド・ラッシュに由来しているようです。スタンフォード大学(Stanford University)、カリフォルニア工科大学( California Institute of Technology)など世界のトップをいく研究中心の大学は知られるところです。産業や経済、科学技術などなんでも全米一、世界一を誇りたくなるような雰囲気がこの州にはあります。

州鳥のカンムリウズラ(California Quail)は、キジの仲間で、頭に美しい冠羽(plume)が特徴です。羽毛の色は黒から灰色です。頭部に飾り羽があります。メスは飾り羽が小さく、顔が淡褐色をしてます。森林や草地、乾燥した荒地などに生息し、小規模の群れ (covey)で生活します。人をあまり恐れないのでしばしば見かけるといわれます。普段は歩いたり走ったりしています。毎日の活動は砂浴び(dust bath)で柔らかい土を下腹をゆすって砂かけをします。低い枝上にねぐらをとり、種子・緑色植物・昆虫などを地上でとります。

アメリカの州鳥 その17 オレゴン州の鳥:ニシマキバドリ

オレゴン州(Oregon)は大西洋岸北西部に位置し、森林、山々、農場が広がる州です。州都はセーラム(Salem)で最大の都市はポートランド(Portland)となっています。ポートランドは札幌市とほぼ同じ緯度にあり、姉妹都市関係を結んでいます。肥沃な農地を抱え、周辺の農産物が集まるところでもあります。明治から大正時代に多くの日本人が移民として移住した州でもあります。移民した日本人は過酷な林業や漁業に従事します。

Western Meadowlark

ポートランドのダウンタウンですが、コロンビア川(Columbia River)の支流ウィラメット川 (Willamette River) の川岸は公園となっています。その一角に日本人移民の歴史公園があります。そこに移民の足跡を記すレリーフが立っています。レリーフには、農業と漁業で生計をたてながら子どもを教育する姿、アメリカに同化しようとした努力、大戦中の収容所での苦しい生活、そしてアメリカ人の差別に対する謝罪の言葉などが彫られています。ある学会でポートランドへ出かけたとき、家庭内暴力(DV)で苦しむ子どもが学ぶ学校へ案内されました。

オレゴント街道(Oregon Trail)は、開拓者が通った主要道の一つで、幌馬車に乗っって街道を経て東部から多くの入植者がやってきました。1980年のセント・ヘレナ山(Mt. St. Helena)の噴火も知られています。

州の鳥はニシマキバドリ(Western Meadowlark)といいます。Meadowとは牧草地のことで、Larkとはヒバリのことです。Meadowlarkは牧草地などでみられるヒバリの様な鳥を指しています。背面の模様はヒバリに似ています。胸部は鮮やかな黄色をしているので他の鳥と見間違うことは少ないようです。体長は20cm位で、草原に巣を作ります。昆虫の他に植物の種やベリー類も食べます。

アメリカの州鳥 その16 オハイオ州の鳥:ショウジョウコウカンチョウ

合衆国中西部の州の一つオハイオ州(Ohio)は、北はミシガン州(Michigan)とエリー湖(Lake Erie)、東はペンシルベニア州(Pensilvania)、南はケンタッキー州(Kentucky)とウェストバージニア州(West Virginia)、西はインディアナ州(Indiana)に接しています。州都で最大都市はコロンバス(Columbus)です。3 大都市のクリーブランド(Cleveland)、シンシナティ(Cincinnati)、コロンバスは芸術、文化、教育、音楽、スポーツなどの中心都市です。

Northern Cardinal

オハイオ州は「大統領の母」(Mother State of Presidents)というニックネームがあり、州内で生まれた7人の大統領を送り出してきました。7人共に共和党員(Republican)です。合衆国内で最大のアーミッシュ(Amish)の共同体があることでも知られています。オハイオ州は別名「バッカイヤ州」(Buckeye)と呼ばれています。Buckeyeとは州の木のことです。針葉樹の一種で、なんとなく木の形といい大きさといい、北海道に多いカシワに似たところがあります。ドングリも秋になると沢山落ちます。

オハイオ州の鳥、ショウジョウコウカンチョウ(Northern Cardinal)は通称「カーディナル」(Cardinal)と呼ばれています。この鳥になんども紹介してきました。一生を同じペアで過ごすようなので、渡り鳥ではありませんが、寒くなるともっと雪が少なくて餌がある地域に移動するようです。鮮やかな赤のショウジョウコウカンチョウはバードウォッチング初心者でも簡単に見分けられ、人家の裏庭やエサ箱にもよくやってくる鳥です。さえずりが得意な鳥には珍しく、オスとメスのどちらもよく鳴きます。深紅の羽毛を持つオスはメスにとって魅力的です。ショウジョウコウカンチョウはかなり社交的な鳥で、ほかの種類の鳥がいる群れにも参加することがあるといわれます。

アメリカの州鳥 その15 オクラホマ州の鳥:エンビタイランチョウ

オクラホマ州(Oklahoma)アメリカのほぼ中央に位置しているというだけでなく、西部開拓時代の歴史、アメリカ先住民文化、真の南部の魅力が見事に融合しているところです。州の北はコロラド州(Colorado)とカンザス州(Kansas)に接し、東はミズーリ州(Missouri)とアーカンソー州(Arkansas)、西はニューメキシコ州(New Mexico)、南はテキサス州(Texas)に接しています。州都および最大都市はオクラホマ市です。

オクラホマ州はアメリカでアメリカ先住民の人口が最も多い州で、39の部族がこの州に本部を置いています。オクラホマ州は天然ガス、石油および農業の生産高が高く、また航空機、エネルギー、通信およびバイオテクノロジーに経済の基盤があります。天然ガスの生産では国内第2位、50州の中で農業生産では第27位、コムギに限っては第5位となっています。

Close up of a Scissor-tail Flycatcher bird.

観光ですが、西部開拓時代の博物館とカントリー音楽で知られています。南部のビーガン(Vegan)であるコンフォートフード(Comfort food)とルート66 (Route 66)の名残が共存するオクラホマ州には複数の文化が混ざり合っており、その姿は実にアメリカ的です。

Tyrant Flycatchers

オクラホマ州の鳥です。エンビタイランチョウ(Tyrant Flycatchers)は、北中南米に生息するタイランチョウの仲間です。タイランチョウの仲間は、旧大陸のヒタキ科に近い習性や食性のグループです。エンビタイランチョウですが、和名の通り、「燕尾」のように長い尾が特徴です。尾を二つに広げて飛びます。嘴は短くて幅が広く,先端が鋭く曲がっています。多くの種は昆虫食で,留まった枝などから空中に豪快に飛び出して昆虫類を捕え,元の枝に戻って食べます。それ故、「Tyrant Flycatchers」と呼ばれています。育雛はオスとメスがともに行います。

アメリカの州鳥 その14 ウェストバージニア州の鳥:ショウジョウコウカンチョウ

Cardinal

ウェストバージニア州(West Virginia)は合衆国東部、首都ワシントンDC(Washington DC)から内陸に入ったところに位置します。州都および最大都市はチャールストン(Charleston)です。北はペンシルバニア州(Pensilvania)、北東はメリーランド州(Maryland)、東南がバージニア州(Virginia)、北西にオハイオ州(Ohio)、西部にケンタッキー州(Kentucky)の5つの異なる州と接しています。産業としては石炭、硝酸、石灰、岩塩などが採掘されています。

Cardinal on a branch in a snow storm

ウェストバージニア州は、残念ながら日本ではあまり知られていない州ですが、雄大な自然と治安のよさは知られています。アパラチア山脈(Appalachian Mountains)に位置し、国内で最も荒涼としているといわれる地形が広がっています。州内全域に広がる起伏の多い山々と、丘や渓谷に囲まれていることから、「山岳の州」(Mountain State)という愛称がついています。

絵画のような美しさで人気のあるシェナンドー国立公園(Shenandoah National Park)は、アメリカ南東部で初めて設立された国立公園です。ブルーリッジ山脈(Blue Ridge Mountains)やシェナンドーバレー(Shenandoah Valley)を見渡せる絶景ポイントが 沢山あります。ハイキングコースも豊富で、難易度や地勢がさまざまに異なるコースですが、600 キロメートル以上の鉄道の線路が、ウォーキング、ハイキング、サイクリング、乗馬のためのトレイルに生まれ変わりました。

州の鳥は、ショウジョウコウカンチョウ(Northern Cardinal)です。公園や郊外の庭園でも見られ、餌台にもよく集まります。種子、果実、花、植物の芽、昆虫等を食べますが、ヒマワリやベニバナの種子をよく食べます。オストメスとも特徴的なとがった冠羽があります。オスの頭と下面は深い朱色です。背はにぷい朱色で羽縁がオリーブ色がかった灰色です。尾と翼はにぷい赤色であごと嘴の付け根付近が黒色です。ローマカトリック教会の枢機卿はCardinalと呼ばれます。枢機卿の法衣と帽子が深紅であることからこの鳥に名付けられています。

アメリカの州鳥 その13 ウィスコンシン州の鳥:コマツグミ 

    Robin

私と家族にとっての故郷、ウィスコンシン州(Wisconsin)は、東側はミシガン湖(Lake Michigan)に、北東はミシガン州に、西側はミネソタ州(Minnesota)とアイオワ州(Iowa)に、南側はイリノイ州(illinois)に、北側はスペリオル湖(Lake Superior)に接しています。州都はマディソン(Madison)で人口最大の都市はミルウォーキー(Milwaukee)です。愛称は「America’s Dairy Country(酪農の国)」または「The Badger State(バジャー:あなぐま州)」と呼ばれています。バジャーは州のシンボルとなっています

ウィスコンシン州の主要産業は製造業、農業であり、製造業は農業よりはるかに生産高が大きいのですが、ここは農業の州とか酪農の州と見なされています。ウィスコンシンと言えば乳牛の牧畜で有名で酪農祭り等の催しものが多いのが特徴です。チーズやミルク等の酪農製品が名産で、チーズの生産高では国内の約4分の1を生産しており、全米第1位となっています。

ウィスコンシン州にもいろいろな観光地があります。ヨーロッパからの移民が多く、そうした人々が移住して開拓した町がいくつかあります。マディソンの近くのニューグレラス(New Glarus)にはスイス村(Little Switzerland)、ブルーマウンズ(Blue Mounds)という村はにはリトルノルウェー(Little Norway)という記念館があります。ストートン(Stoughton)はノルウェー系の人々の街となっています。五月の第二日曜日はノルウェーの独立記念日となっていて街中が祝います。

コマツグミの英名は「Robin」といういい響きです。 市街地周辺から山岳地まで広く生息し、ミミズや昆虫、カタツムリなどを捕食します。 樹上、地上、建物などに小枝や草を用いて椀型の巣を作ります。 澄んだ高い声で鳴きます。 胸から体下面全体が赤橙色で、下から見上げると真っ赤な色に見えることがあります。頭部から翼にかけては灰色~黒色をしています。くちばしが黄色で眼の上下に白い縁取りがあります。オスは頭部がはっきりと黒く、のどまで黒くなっています。メスは頭部の色がオスに比べやや薄く、のど元が白っぽい特徴を持っています。

アメリカの州鳥 その12 インディアナ州の鳥 ショウジョウコウカンチョウ

インディアナ州の州都はインディアナポリス(Indianapolis)です。インディアナ州はミシガン湖(Lake Michigan)とオハイオ川(Ohio River)の間に南北に延びる州です。この州の人々の呼び名はフージャー(Hoosier)といいます。イングランドのカンバーランド(Cumberland)地方の方言で高地人を指すHoozerが語源といわれます。「開拓民」とか「奥地の人」という意味だそうです。恐らくカンバーランドから入植した人々が自分たちをHoosierと呼んでいたから、この名がついたのでしょう。

Cardinal

インディアナはCorn Beltと呼ばれるウモロコシの農場が広がります。トウモロコシは養鶏や養豚の飼料となります。飼料は世界中に輸出されています。アメリカは穀物市場を押さえています。その中心がインディアナということです。大豆、鶏卵、メロン、トマト、ブドウ、タバコ、ハッカの生産も盛んです。インディ500(Indy500)はご存知でしょうか。5月末の戦没将兵追悼記念日であるメモリアルデー(Memorial Day)の前日の日曜日に開かれれるモーターショーです。スピードウエイを805kmを時速360Kで走るのです。

州鳥ですが、前回のイリノイ州と同じショウジョウコウカンチョウ(Cardinal)です。別名はカーディナルといいます。Cardinalは、カトリックの最高聖職者である枢機卿Cardinalis)に由来し、枢機卿は真紅の衣をまといます。「カーディナル(枢機卿)」は「赤」の代名詞となっているのです。合衆国では冬期には、都市公園などでも見られます。アメリカ国民に最も愛されている野鳥の一つで、全長約20㎝。体重は約50g位です。 オスは光沢のある赤色、メスは体が褐色で、冠羽と翼、尾羽は赤みがかっています。 オスは成熟すると共に赤みが増していく実に綺麗な鳥です。

アメリカの州鳥 その11 イリノイ州の鳥 ショウジョウコウカンチョウ

イリノイ州(Illinois)の州都はスプリングフィールド(Springfield)。金融の世界的な中心シカゴ(Chicago)もイリノイ州に位置しています。東はインディアナ州(Indiana)、南東はケンタッキー州(Kentucky)、西はミズリー州(Missouri)とアイオワ州(Iowa)、北はウィスコンシン州(Wisconsin)、北東にミシガン湖(Lake Michigan)があります。

Cardinal

ミシガン湖とミシシッピー川(Mississippi Rive)を結ぶ運河により水運が効率になります。陸上では合衆国の交通の要所で鉄道網が発達しています。空運の大中心地がシカゴのオヘア空港(O’ Hare)、工業、農業、金融業、運輸、サービス業などの多様性は合衆国経済の縮図となっています。イリノイには「リンカーンの地 (Land of Lincoln)」という州の公式スローガンがあります。イリノイからは、共和党員のアブラハム・リンカーンの他に民主党員のバラク・オバマ(Barack Obama)が合衆国大統領となっています。シカゴのダウンタウンにシカゴ美術館 (Art Institute of Chicago)があります。是非立ち寄りたいところです。

イリノイ州の土壌は分厚い黒土層でおおわれ、農業に適した肥沃な州で知られています。世界有数の穀倉地帯でもあります。農地は州面積の80%を占め、大豆は全米第一位、トウモロコシはアイオワと同じ一、二位を争っています。

イリノイ州の鳥はショウジョウコウカンチョウ(Cardinal)です。アメリカの東部から中部、南部それにメキシコが原産です。カリフォルニア州にも広がり、その分布域を広げています。林縁や低木帯、人家の周りの茂みなどに生息します。体長は20センチ前後でオスは黒い顔をのぞいて全体が赤色で、メスは淡褐色から淡い緑褐色をしています。頭部に尖った冠毛があり、くちばしは円錐形で橙赤色です。いろいろな種類があり18亜種が確認されています。主にメスのフェースマスクの色で区別するそうです。植物の種子や穀物、果実、昆虫などを餌にしています。一年中さえずりますので人々に親しまれている鳥です。

アメリカの州鳥 その10 アリゾナ州の鳥:サボテンミソサザイ

      Sedona

アリゾナ州(Arizona)は北をユタ州(Utah)、東をニューメキシコ州(New Mexico)、南をメキシコ、西をカリフォルニア州(California)とネバダ州(Nevada)に接しています。もともとはメキシコの一部でしたが、アメリカ・メキシコ戦争の結果、1863年にアリゾナ準州として分離され、後の1912年に48番目の州となります。首都はフェニックス(Phoenix)で、その他にツーソン(Tucson)といった都市もあります。

フェニックスは、20世紀前半からニューディール(New Deal)政策によるコロラド川(Colorado River)の電源開発、多目的ダムであるフーバーダム(Hoover Dam)の開発によって、無尽蔵の電力を供給、軍事産業に関わる航空機産業や電器機械工業が発展し、また観光都市としても発達しています。フェニックスは砂漠のど真ん中に都市が形成されているため、夏の暑さは厳しいこの地ですが、冬は避寒地として人気で多くの人々がやってきます。郊外にあるサンシティ(Sun City)は、退職後の人々が暮らす地域で有名なリタイアメント・コミュニティー(Retirement Community)があります。

    Cactus Wren

アリゾナといえばグランド・キャニオン(Grand Canyon)の右に出るものはありません。コロラド川による浸食作用で削り出された大渓谷です。州のニックネームは”Grand Canyon State”となっています。フェニックスより車で2時間のところにセドナ(Sedona)という観光地があります。グランド・キャニオンに次ぐ観光地で、個性的な形をした赤い砂岩の岩山で知られ、霊性溢れるパワースポットといわれます。兵庫教育大学の院生8名とで学校訪問のついでにセドナを楽しみました。

州鳥のサボテンミソサザイ(Cactus Wren)のことです。羽の色は褐色で黒と白の斑点があります。目の周りが白く、胸も白いのが特徴です。オスとメスは同じ形をしています。。サボテンの生息している乾燥地帯で生活する鳥で、サボテンに留まっても平気です。長くて鋭いクチバシはサボテンに住む昆虫を突いて食べることができます。 また捕食者に襲われたらサボテンに避難したり、巣をサボテンの隙間に作って卵を守ったりします。つがいは生涯寄り添います。早春に繁殖期を迎え、サボテンの隙間に営巣します。 これにより捕食動物は卵を狙って巣に近づくことはできません。

アメリカの州鳥 その9 アラバマ州の鳥:ハシボソキツツキ

Northern Flicker

アラバマ州(Alabama)は、合衆国の黒人と白人の間の平等を実現する闘いにおいて、大きな役割を果たしたことでも知られています。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師(Rev Martin Luther King, Jr)が説教をし、行進をし、歴史を変えたのは他でもないこのアラバマ州です。州都はモンゴメリー市(Montgomery)は、ローザ・パークス(Rosa Parks)という女性が白人男性にバスの座席を譲ることを拒み、人種隔離政策に異議を申し立てことで有名です。

1955年に起こったパークス逮捕事件がバス乗車拒否などの運動に広がり、公民権運動が高まります。この動きでアメリカ合衆国議会により、1964年の公民権法と1965年の選挙権法成立に繋がります。その後も長い間、公民権運動は続きます。人種差別というのは法律とか規制によっては、なかなか払拭できないのです。歴史とか時間というものは、そう容易く作りかえることは難しいのです。2020年も黒人射殺とか逮捕事件が続いています。

アラバマ州のハンツビル(Huntsville)には、宇宙ロケットセンター(U.S. Space & Rocket Center)のあります。アラバマ州の南端は、モービル湾(Mobile Bay)とガルフコースト(Gulf Coast)のビーチがあることでよく知られています。モービルは、アメリカのマーディグラ(Mardi Gras)発祥の地です。マーディグラとはカーニバルのことです。アラバマ州はディープサウス(Deep South)とも呼ばれ、合衆国南部の地理的、文化的な中心州となっています。

州鳥のことです。ハシボソキツツキ(Northern Flicker) は、キツツキ科の鳥で、耕地や市街地の公園などにも生息します。主食はアリで粘りけのある舌を使ってアリを引き出します。嘴は長くとんがり、草木の実や甲虫・コオロギなども食べ、ときには空中捕食も行います。巣は枯れ木に穴をあけて作り、白色卵を1-2個産みます。上面は褐色で黒っぼい横縞模様があります。オスの口許には赤い縞が走っています。襟元には黒い三日月の縞がついています。下腹には黒い斑点がある優雅な姿をしています。