葡萄の発祥の地は、中近東、中国、北米などとされています。ヨーロッパに自生していたともいわれます。イタリアやスペインの各地にもぶどう畑が広がります。葡萄に共通していることは、日当たりが良く乾燥した気候とアルカリ性の土地によく育つことです。種類によってはそうでないものもあるようですが、、、、
紀元前3000年ごろには、原産地であるコーカサス地方 (Caucasus) やカスピ海 (Caspian Sea)沿岸ですでにヨーロッパ葡萄の栽培が開始されていたようです。葡萄酒の醸造は早くに始まり、メソポタミア (Mesopotamia) 文明や古代エジプトにおいても葡萄酒は珍重されていたと記録されています。旧約聖書の世界でも葡萄酒が登場します。パンと葡萄酒は聖餐式という教会の大事な儀式の主役となります。
葡萄は昔から生活に欠かせない果樹であることがわかります。乾燥させて保存食としていたこと、葡萄酒を造っていたことでわかります。葡萄はその形が人々に親しみやすさの印象を与えます。葡萄畑や園へ行くと姿形が沢山あることがわかります。その数は100以上あるといわれます。日本の葡萄作りですが、棚式が主流で枝を張ります。ヨーロッパや北米では垣根作りで低い枝となっています。
葡萄がたわわになっている光景は、見るからに豊かさを感じさせてくれます。このように葡萄は、家族のつながりや人々の繁栄を象徴する木とされる所以です。木の幹が主人、そして枝はそれに活かされる家族や弟子のことを指します。幹に連なることによって豊かに実を結ぶようになるのが人生というわけです。強い葡萄を台木として接ぎ木をする方法が広がりました。病害に耐えられる種類ができます。
「わたしは葡萄の木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである。」(ヨハネによる福音書15:5) “I am the vine; you are the branches. “