文化を考える その24 街角の風景 その4 ガレージセール

アメリカの風物詩にガレージセール(garage sale)とかヤードセール(yard sale)がある。週末になるとあちこちの家の側にガレージセールの立て看がでる。家庭で使わなくなった品物を安く、あるいは無料で車庫の前に沢山の品を並べ提供するという「催し物」だ。隣近所が一緒になって不用になった品を出し、客を呼び込んでいるのもある。

週末、ガレージセールを訪ね歩くのも楽しい。長い冬が終わったあと、あるいは秋に行われることが多い。クリスマスの贈り物をそのまま並べるのも珍しくない。家具、玩具、自転車、芝刈り機、本、大工道具、靴、家庭内雑貨などさまざまだ。T-シャーツなどの衣料品も多い。中には古いブラジャーもパンティもある。皆洗濯はされているが、、

街には家具や衣料のリサイクルショップが結構ある。どこに行っても物を大事に使おうとする気持ちはある。リユース(resuse)という運動である。大消費社会のアメリカだが、意外とリサイクルやリユースは根強い人気がある。家庭を覗いても、古い家具を大事に使っている。一枚板のものだからだ。材木が盛んにとれる国柄からだろう。

車に相乗りするカープール(carpool)も歴史が長い。通常、近所の人など、他人同士が一台の車に乗ることを指す。交通渋滞の緩和や環境対策などの目的で、相乗りで運転手以外に一定数以上の乗員がいると通行料金が無料になったりする。カープール車の優先レーンもある。これもアメリカの公共精神の現れか。

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