イスラエル(Israel) は中東のパレスチナに位置し、東はヨルダン (Jordan)、北東はシリア (Syria)、北はレバノン(Lebanon)、西は地中海に、南はエジプト(Egypt) と紅海に接しています。ガザ地区(Gaza)とヨルダン川西岸地区を支配するパレスチナ自治政府(パレスチナ国)(Palestinian National Authority) とは南西および東で接しています。首都はエルサレムです。
イスラエル(Israel) という国名ですが、アブラハム(Abraham)の孫にあたるヤコブ(Jacob)の別名である「イスラエル」に由来するといわれます。ヤコブが神と組み合った際に与えられた「神に勝つ者」を意味する名前が「イスラエル」です(創世記32:23-33)。ヤコブは古代イスラエルの王の祖先であり、伝統的にはユダヤ人の祖先と考えられています。
古代イスラエルはカナン (Cannan) の地と呼ばれ、カナン人をはじめ様々な民族が住んでいました。この地は肥沃な三日月地帯であり、ユダヤ人の祖先となるヘブライ人(Hebrew)も移住してきます。ですが、飢饉などが襲い子孫たちはエジプトに移住しエジプト人の奴隷となります。長い期間を経てエジプトを脱出したヘブライ人は、イスラエルを征服し紀元前11世紀頃イスラエル王国をつくります。いわゆるダヴィデ王 (David)やソロモン王(Solomon)の時代です。古代イスラエルの最盛期といわれます(サムエル記, 列王記)。
イスラエル王国はアッシリア(Assyria)に滅ぼされます。アッシリアは今のイラク(Iraq)といわれます。さらに南のユダ王国(Judea)は新バビロニア(Babylon)に滅ぼされます。新バビロニアもペルシア帝国(Persian)に滅ぼされ、その後パレスチナの地はアレクサンドロス大王(Alexander the Great) の東方遠征により征服されます。さらにローマ帝国によってユダヤ属州となります。総督の一人がポンティウス・ピラトゥス(Pontius Pilatus)です。
このような戦乱は多くのユダヤ人を海外に離散させる結果となります。いわゆる離散ユダヤ人(ディアスポラーdiaspora) です。Diasporaとは「散らされたもの」という意味のギリシャ語に由来する言葉です。世界中にユダヤ人は「蒔き散らされ」ます。
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