懐かしのキネマ その54 【タイタニック】

1912年4月10日、イギリスのサザンプトン港(Southampton)から当時史上最大の豪華客船タイタニック号(Titanic)はニューヨーク(New York) への処女航海(maiden voyage) へと出発します。2,224名の乗客と乗組員を載せて、北大西洋のカナダの東海岸、ニューファンドランド沖(Newfoundland)で氷山と衝突します。乗客には富裕層の人々の他に、イギリス(Great Britain) やアイルランド(Irland)、スカンジナビア(Scandinavia)諸国からの大勢の移民がいたといわれます。沈没によって1,500名以上の乗客が亡くなったといわれます。

Titanic

映画【タイタニック】を製作、監督したのはカナダ人のジェームズ・キャメロン(James Cameron)です。『ターミネーター』(The Terminator)、『アバター』(Avatar)などを製作しています。主演はレオナルド・デカプリオ(Leonardo DiCaprio)やケート・ウィンスレット(Kate Winslet)、そして音楽を担当したのは、ジェームズ・ホーナー(James Horner)です。

上流階級の令嬢だったローズ・ブケイター(Rose Bukater) は、その婚約者のキャルドン・ホックリー (Caledon Hockley) と未亡人となった母と共にタイタニック号へと乗船します。ローズは半ば強制された婚約に気分は晴れないでいました。ブケイター家は破産寸前で母親がホックリー家の財産を目当てにした結婚を強制したのです。タイタニックには、画家を目指しているジャック・ドーソン(Jack Dawson)という貧しい青年がいます。彼は、新天地ニューヨークでの成功を夢見て、出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れ、友人のイタリア青年と共にタイタニックに乗船するのです。

Jack and Rose

ローズは両家の政略結婚話に嫌気がさし、甲板から飛び込み自殺をしようとします。それを発見したのがジャックです。この運命的な出会いを機に、ジャックは、ローズの部屋でスケッチ画をしてやります。こうして2人は身分や境遇を越えて互いに惹かれ合っていきます。