懐かしのキネマ その105 【女王陛下の007】

英国秘密情報部(MI6)から宿敵ブロフェルド(Blofeld)を捕らえることを目的としたベッドラム作戦(Bedram Operation)を命じられたボンドは、ポルトガルで偶然テレサ(Contessa Teresa)という若い女性と知り合います。美しく、そして車の運転やギャンブルなどで大胆な行動力を見せる彼女にボンドは興味を抱きます。このあたりまでくると、「またボンドはやるなー、」という気分になります。彼女は犯罪組織(crime syndicate)ユニオン・コルス(Unione Corse)のボスであるドラコ(Draco)の一人娘ですが、不安定な生活を送る彼女の身を案じたドラコは、ボンドにテレサと結婚してくれるよう頼み込むのです。ボンドはこの機会を利用し、ドラコからブロフェルドの情報を得ようとしますが、いつしかテレサに本心から惹かれていくのです。

ロンドンに戻ったボンドは、ベッドラム作戦から外されてしまいすが、ドラコの情報からブロフェルドの行方を探り出し、ついに彼がアルプス(The Alps)に構えたアレルギーの研究所で謎の計画を企てていることを突き止めます。変装して研究所に潜入したボンドは、ブロフェルドの計画が12人の被験者となっている女性たちに催眠術をかけ、殺人ウイルスを世界中にばら撒かせることだと知ります。

正体がばれて監禁されたものの、ボンドは隙をついて研究所から脱出します。しかし、ブロフェルドとその部下達による執拗な追跡によって、あわやという所でボンドはテレサに助けられます。アルプスをスキーで逃走する途中、ブロフェルドが人為的に起こした雪崩に巻き込まれたあげく、テレサは研究所に拉致されます。ボンドはようやく脱出してロンドンに戻ります。

MI6より、ブロフェルドの犯罪組織を壊滅するように指示されたボンドはアルプスに戻ります。本部を破壊しテレサを救出します。ブロフェルドはボブススレイでボンドを追跡してきますが、木に激突します。ボンドとテレサはポルトガル(Portugal) で結ばれて新婚旅行に車ででかけるのです。そこに一台の車が近づき自爆します。テレサは亡くなり、ボンドは助かります。その車には首にコルセットをつけてたブロフェルドが乗っていました。