車社会の風景 その三 自転車天国

最近、駅前などにレンタル自転車置き場を見かけるようになりました。近くにある川越市自転車シェアリングもそうです。最初の40分はただ、一日借りても200円です。

自転車は大変普及していますが、自転車のための道路が誠に貧弱なのが日本です。そのためにどうしても歩道を自転車で通ることになります。さすがにサイクリングをする人は車道を走っていますが、子供の送迎で忙しい母親は歩道を走っています。歩行者もうかうかできません。スマホを操作する歩行者にも困惑します。

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長く住んでいたウィスコンシン(Wisconsin) の州都マディソン(Madison) のメインストリートに内側から歩道、バスレーン、自転車レーン、自動車レーン、そして反対側に自動車レーン、自転車レーン、バスレーン、歩道となっています。娘婿も毎日ヘルメットを被り片道40分の自転車通勤をしています。自転車専用道路が完備しているからです。

オランダのアムステルダム(Amsterdam) に行ったときに、雨の中をペダルをこぐ人が多いのに驚きました。ダウンタウンでの夕食で友人家族も招待しました。彼らは雨の中を自転車でやってきました。海洋性のため、夏は暑すぎず、冬は寒すぎることがない国です。坂がないので自転車は楽です。山もないので天気予報が難しいいわれます。雨が多く運河の発達した国柄、自転車専用レーンの完備は自転車の普及をこうまで広げているのかと感心したものです。