アメリカ合衆国の州を愛称から巡る その56 『Green Mountain State』とヴァマント州

北はカナダ国境に接するのがヴァマント州(Vermont)です。かつで私は家族と車で州都モントピリア(Montpelier)を訪れたことを思い出します。カナダのモントリオール(Montreal)からの帰りのことです。独立革命のとき、1775年にニューヨーク州ハドソン川峡谷にあったイギリスのタイコンデロガ砦(Fort Ticonderoga)を攻略したのがイーサン・アレン(Ethan Allen)率いる植民地軍「グリーン・マウンテン・ボーイズ」(Green Mountain Boys)です。その活躍が名高く記録されています。その軍名が州の愛称となっています。

Vermont walk

誠に小さな州都で人口は約8千人と、全米の州都の人口の中で最も少ないところです。しかし、歴史的な建築物が並び、絵本に出てくるような街並みが保たれているのが特徴です。小さな街には風情があります。最大の都市はバーリントン(Burlington)ですが、それでも人口は5万に満たないところです。

Berlington

ヴァマント州の名前は,「緑の山地」を意味するフランス語 les Verts Monts から派生したといわれます。州内にグリーン山地があり、州の多くは山岳と森林で占められているので「Green Mountain State」とも呼ばれる所以です。メープルシロップ(Maple syrup)の生産が盛んで、アメリカの35%のシェアを誇り全米一となっています。モース・ファーム(Morse Family Farm)では無料のメープルシロップの試食ができる他、農場と博物館も併設されています。秋に州全体で素晴らしい楓–メープルの紅葉が見られるところとしても有名です。