Intermission: Can Handwriting Make You Smarter? その二 エジプトの書記とパピルス

hPo5jGgpgss eji00273 1117402_42516194Wall Street Journal の記事を紹介することにします。手書きとパソコンによる記録と記憶の比較についてです。

パソコンやスマホ、電子辞書などのおかげで、今や紙や鉛筆は古くなりつつあるかにみえます。しかし、新しい研究はこうした道具を再認識し、手書きすることが学習に非常に効果があることを示唆しています。特に学校や大学では手書きが見直されています。

プリンストン大学 (Princeton University) やカリフォルニア大学ロサンジェルス校 (University of California-Los Angels: UCLA) の研究者は、手書きをする学生のほうが、キーボードをたたく学生より成績が良いと指摘しています。特に、手書きをする学生はキーボードを使う学生に比べて、学習したことを長く記憶し、新しいアイディアを理解するのにたけているというのです。ネブラスカ大学リンカン校 (University of Nebraska, Lincoln) の教育心理学者も「手書きする者は、自分の考えを上手に表現する」ともいっています。

古代エジプトの書記が、パピルスに葦の筆で文字を書き残して以来、手書きは多大な貢献してきました。古代の人々は見聞したことを確かな記録として後生に残し、歴史を今に伝えてきたのです。

大学での実験研究はこぞって脳画像の検査によって、手書きすることは脳の活性化を促すことが判明したとしています。手書きは非常に顕著な情報処理のことであり、講義や授業で得た情報を深く心に刻むことに役立っているとも結論づけています。

手書きといえば、17世紀に作られた鉛筆に始まり、万年筆が1827年に、ポールペンが1888年に、そしてフェルト筆が1910年に作られるという展開になりました。ですがそうした筆記用具の役割は時代を経ても大きな違いがありません。書いて記録にするという点で共通しています。

今日、ほとんどの学生はノートパソコンを持っているので、大学の教室でカタカタとキーボードが響いています。確かにキーボードのほうが手書きよりも多くのことを記録できます。キーボードでは毎分33文字を入力できるのに対して、手書きでは22文字を筆記することがせいぜいです。

しかしです。

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