アメリカの文化 その13 Black Friday

ブラックフライデー(Black Friday) とは、アメリカの11月第4木曜日の感謝祭(Thanksgiving) の翌日のことです。この日は正式の休暇日ではありませんが、この日を含めて4日間の休暇となります。Black Fridayでは、小売店などで大規模な安売りが実施され手賑わいます。なぜかといいますと、感謝祭プレゼントの売れ残り一掃セールが行われるからです。アメリカの小売業界では1年で最も売り上げを見込める日とされています。クリスマスに向けた歳末商戦の幕開けを告げるイベントとしても知られています。

Black Fridayは、1961年ごろからフィラデルフィア(Philadelphia)で始まり、1975年にはかなり広まった比較的新しい言葉です。Black Fridayと名付けたのはフィラデルフィアの警察といわれ、市内は買い物客で道路が混んだことに由来します。警察官にとっては仕事が増え「真っ暗な金曜日」と呼んだそうです。その後、フィラデルフィアの新聞が「小売業者が儲かって儲けになる」と発表してからは、Black Fridayが定着します。

ついでながら、1987年10月19日は世界的株価大暴落の開始日で「Black Monday」と呼ばれています。2008年9月15日は証券第4位のリーマン・ブラザーズ (Lehman Brothers) の経営が破綻した日です。Black Fridayは、日本語では「黒字の金曜日」と訳されていますが、ほとんど定着していないフレーズです。