ユダヤ人と日本人とロシア人を扱ってきた。今回は休憩としたい。
長女Marikoの旦那はロシア系アメリカ人である。姓名はDimitri Kuznetsov。ときどき見聞きする名前だ。ロシアが有する唯一の原子力空母の名前もKuznetsovである。出身はモスクワ(Moscow)で、かつてソ連陸軍で兵役に就いていたことがある。
ペレストロイカ(Perestroika)の後、母親をモスクワに残して長男とともにアメリカに渡ってきたという。そのいきさつはわからない。こちらも訊かないことにしている。彼は今、マディソンのウィスコンシン大学にある生協のようなところで働いている。小生や兄弟が樺太生まれで引き揚げ者であることは彼に話している。叔父が抑留中にクラスノヤルスクで亡くなったことも話してある。
彼に会うときはしばしばスポーツの話題に花が咲く。彼は週二回、マディソンの市民サッカークラブの試合でレフリーをやっている。講習会を受講して審判の資格をとった。アイスホッケーもする。2014年のブラジルで開催されたワールドカップのサッカーは全試合を観たという。そこでサムライジャパンの試合の感想をきいてみた。彼曰く。サムライの選手はプレイに創造性や意外性が不足していたというのだ。いわば右脳を使ってプレイしていなかったようだ。
長女とはアイスホッケーのクラブで知り合った。この5月、長女の家族とマディソンで半年ぶりに再会予定である。12月には一家を八王子に招くことにもなっている。その頃は彼らの息子Sho、私の孫も3歳だから歩き回るだろう。そして大好きな車や始めてみる電車、新幹線に目を丸くするだろう。その興奮を一緒に味わいたいと今から楽みにしている