ウィスコンシンの2月は真冬の真っ盛りです。高速道路を運転していたときです。路面が凍結している時間帯でした。アメリカの高速道路は、大きく分ければインターステイト (Interstate) とUSハイウエイ(US Highway) の二種類があります。USハイウエイは、通常四車線で広い中央分離帯があります。
速度は40マイルですから60キロを少し超えた程度です。突然車がスピンしてブレーキが効かなくなりました。強く踏みすぎたためです。そのときスピンした方向とは逆にハンドルを回した記憶があります。路上で一回転してようやく停まりました。幸い前後に車はありません。心臓が止まるほどの経験です。気持ちを切り替えてゆっくりと車を回転し、その場を離れることができました。
こうした冬の運転の反省ですが、第一は冬の路上は凍結していることを忘れないことです。道路管理局は、夜中に砂と塩化カルシウムの混じった融雪剤を散布します。それでも体感温度(Wind Chill)が低くなって路上が凍結するのです。
第二は制限速度より20%下げて運転することです。スピードの出し過ぎほど怖いものはありません。スノータイヤでも凍結している路上ではどうにもならないのです。
第三はブレーキをこまめに踏むことです。これによって滑りを防ぐとともに、ブレーキランプで後方車に自分の位置や車間距離を知らせるのです。
第四は昼間でもライトをつけて走ることです。バッテリーは走行中に充電されるので、節約する必要は全くありません。夜、交差点でライトを消す習慣はアメリカにはありません。車社会のアメリカから今も学ぶべきことは沢山あります。