心に残る名曲 その三十六 Robert Shaw ChoraleとChanticleerとNorman Luboff Choir

アメリカの合唱団の話題です。ロバート・ショウ合唱団(Robert Shaw Chorale)は、1948年から1965年にアメリカを中心に活躍した男声合唱団です。合唱団が歌うレパートリーはバッハから民謡、そしてブロードウエイ(Broadway)で歌われるミュージカルに至る幅広い曲目です。アメリカ国務省(Department of State)主催の文化交流プログラムによって、ヨーロッパ、中東、南アメリカ、ソビエトなどを演奏旅行しています。

合唱団のメンバーの多くはニューヨークにある世界で最も優秀な音楽大学の中の1つ、ジュリアード音楽院 (Juilliard School)や他の音楽大学の卒業生から選ばれました。統一された声量、パート間の調和、優雅な音質や旋律など絶妙なハーモニーで知られました。

次ぎに、チャンティクリア(Chanticleer)というグループです。サンフランシスコに拠点を置く男声アンサンブル(ensemble)グループです。まるで「声楽のオーケストラ(An Orchestra of Voices)」と呼ばれるほど、深く太い和声の響きにほれぼれとします。

1978年に創立され、12名のカウンターテナー(countertenor)からバス(bass)で構成され、中世ルネッサンスの音楽から宗教曲、民謡まで幅広いレパートリーを持つことで知られています。歌う形式は、ほとんどア・カペラ(a cappella)という伴奏をつけない歌い方です。2008年には、Musical Americaという雑誌で、アメリカで最高のアンサンブルグループとして評価されます。

次ぎにノーマン・ルボフ合唱団(Norman Luboff Choir)の紹介です。ルボフはシカゴ生まれ。やがてノーマン・ルボフ合唱団を創立しその指揮者、編曲家とし活躍します。主に1950年代から1970年代にアメリカを中心に、やがて世界中で演奏会を催します。75のアルバムを出版しますが特にクリスマス歌特集は有名で、1961年にはグラミー賞(Grammy Award)を受賞します。