アメリカの文化 その16 ベーグル

ベーグル(Bagel) は、小麦粉に水や食塩を加えて練った生地を発酵させ、細長くのばしリング状にしたものを茹でてから焼き上げるパンです。外側はカリッと焼き上げられ、内側はもっちりと詰まった歯触りになります。東欧系ユダヤ人であるアシュケナジム(Ashkenazim) のパンといわれます。

最初のベーグルはポーランドのクラクフ(Krakow) でユダヤ人コミュニティーから発祥したともいわれます。円形や製法は、もとはユダヤ人が中世の頃、南ドイツからポーランドに製法を持ち込んだプレッツェル(pretzels)から着想したようです。確かにベーグルはプレッツェルとそっくりです。ベーグルの定番の食べ方といえば、クリームチーズを塗るやつです。スモークサーモンやチーズ、トマト、タマネギなどをスライスしたベーグルにはさんで食べるときは涎がでます。

ニンニクや芥子の実、ゴマ、刻みタマネギやそれらを混ぜ合わせたものなどもあります。また、生地にシナモンとレーズンやリンゴ、ブルーベリー(blueberry)、クランベリー(cranberry)、ライ麦のプンパーニックル(pumpernickel)といったベーグルも美味しいです。