留学を考える  その39 ネヴァダ州–The Silver State

ネヴァダ州(Nevada)は、西にカリフォルニア州(California)、北にオレゴン州(Oregon)、東にユタ州(Utah)、南にニューメキシコ州(New Mexico)に囲まれています。州都はカーソンシティ(Carson City)。最大の街はラスベガス(Las Vegas)となっています。

ネヴァダという名前は、”雪がかぶった山々”という意味のシェーラネヴァダ(Sierra Nevada)に由来すると言われます。北部は砂漠地帯、南部や渓谷と山となっています。ラスベガスの北100キロのところに原爆実験場があります。1950年代の冷戦下で、ネヴァダ州での原爆実験が新聞紙上でしばしば報道されました。

ラスベガスのカジノは多くの観光客を惹きつけています。これが大きな産業ともなっています。他の産業としては金の採掘です。世界でも有数の金銀の算出となっています。変わったところでは、合衆国ではロードアイランド(Rhode Island)とともに、なんらかの売春が合法となっています。

多くのネイティブアメリカンが住んでいます。ナバホ(Navajo)、パイウーテ(Paiute), ショショーン(Shoshone)といった部族です。太平洋戦争中「ナバホ暗号部」が設置され、軍事的な指令文はナバホ族出身の兵士によってナバホ語に翻訳して送信され、それを受信して英語に直すという具合でした。いわば暗号文をやりとりしていたことになります。こうしたナバホ語はコードトーカー(Code talker)と呼ばれました。この映画「ウインドトーカーズ(Windtalkers)」は、この暗号をめぐるサイパン島での戦いでした。是非観て欲しい作品です。

気候は砂漠の影響で夏は乾燥して高温、冬は厳しい寒さが襲います。寒暖の差は合衆国で一番といわれています。ライセンスプレートにはThe Silver Stateとあります。

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