車社会の風景 その十四 運転手との対話は大事

イェロー・キャブ(Yellow cab)はアメリカ代表の一つ。スクールバスと同じ、黄色い車体のです。中はゆったりしているのですが、座席にはテープが貼ったりして、なんとなく汚れているような感じです。ビシッとあつらえた背広をきめているときは、乗ろうか乗るまいか躊躇します。

タクシーの運転手はアフリカ、中近東、中南米、東南アジアの人が多いです。何度も乗りましたが、ほとんどがそうなのです。話しかけると、今日は夜勤だとか、子どもは3人にいるとか、エジプトから移民してきた、などと答えてくれます。表情や話す英語で、ある程度どこから移民してきたかがわかります。「あんたは中国人か?」と聞いてきます。そんな時は「東京からきた田舎者だ」と答えることにしています。こんな会話から運転手も大分心を開いてくれます。「こいつはチップをはずんでくれそうだ、」と感じるのでしょう。そこで私は「おれはビジネスマンではない」といって煙幕をはります。

アメリカやイギリスのタクシーは自動ドアではありません。乗るときも降りるときも自分で開閉します。イギリスのは、なんとなくボックス型のようですが、内部は結構の空間があります。運賃ですが、もし空港からホテルなどに向かう時は、案内所で前もって運賃を聞いておき、運転手と交渉するのがよいでしょう。帰りの空港までのタクシーの運賃はある程度わかっていますから、再度交渉できます。

「あまりお金がないので15ドルで行ってくれないか」と交渉してみてください。このときはわざとたどたどしい英語で尋ねるのはいいようです。「チップをあげるから、」と付け加えると、大抵は「OK, OK」といってメーターを倒してくれます。