二文字熟語と取り組む その56  「嚆矢」

ca0d73a117cd0eb2fa252017663469e6 嚆矢 時代小説に登場する二文字熟語で難語を取り上げております。今回は「嚆矢」です。「嚆矢」とは鏑矢(かぶらや)、もう一つ大事なことは物事のはじめという意です。

昔、中国では戦闘開始のとき鏑矢を敵に射たといわれます。矢に鏑をつけその先に雁股をつけたのです。敵方と味方に「これから戦闘を開始するぞ、」という合図で放たれるのが鏑矢。武器ではありません。

鏑矢は、飛ぶとき鏑の孔に風が入ってヒュッと響きを発するのだそうです。「嚆」とは、大声をあげるとか叫ぶという意味もあります。

「嚆矢」は人が発見したり発明する画期的なことの始まりという意です。それも時代を変えるような新しいことです。同義語として「起源」がありますが、こちらは自然発生的な始まりを示す語です。「嚆矢」は人間の創作による始まりということです。

56回にわたって二文字熟語を話題として取り上げてきました。ここらでネタが切れました(;_;。暫くお休みといたします。明日からは別な話題でお届けします。

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