【話の泉ー笑い】その二十 スヌーピーとの友情

チャーリー・ブラウンが幼いころ、砂場で遊んでいる最中にほかの子に頭から砂をかけられて大泣きし、翌日両親から買い与えられたのがビーグル犬スヌーピーとの最初の出会いです。餌を与える行為以外では一緒にゴルフをしたりカヌーを漕ぎに行くなど完全なパートナーです。スヌーピーを飼い犬としてだけでなく、何よりも大切な存在と思っていて、彼のために学校を辞めようとしたことすらあります。

肝心のスヌーピーからは「丸頭の子」と認識されていて、名前すらまともに覚えられておらず、また主人と飼い犬との立場を入れ換えるような会話をしていたときもあります。その時スヌーピーが「ぼくが主人とばかりに思っていたけれど」とチャーリー・ブラウンに対して発言したこともあるくらいです。

come on Snoopy!

しかし、この思いは一方的というわけでもなく、スヌーピーもチャーリー・ブラウンに信頼を抱いており、チャーリー・ブラウンが家族とともに出かけたときは「丸頭の子はぼくを捨てたりしないよね?」と寂しがる言動もあります。スヌーピーの型破りな行動に振り回されることも多く、「どうして僕は他の子のように普通の犬を持てないんだ?」と愚痴るのが定番となっています。

ペパーミント・パティ(Peppermint Patty) の野球チームと試合をした際、自分のチームの攻撃で相手ピッチャーのペパーミント・パティの投じたボールがバッターのスヌーピーの頭を直撃。チャーリー・ブラウンはパティがビーンボール(pin ball) を投げたとして激怒し、試合放棄したこともあります。スヌーピーとの間柄を語るエピソードです。

Snoopy hit home run!

勝試合がないチームの監督兼ピッチャーのチャーリー・ブラウンは何とかしようと頑張るのですが、チームメイトはバラバラ・・・。そんな時、ユニフォームを揃えてチームを元気づけようと画策します。いろいろな大人に働きかけると、練習道具やユニフォームを揃えてくれるというスポンサーが現れます。チャーリー・ブラウンはスポンサーにチームのメンバーを紹介し、ユニフォームのサイズを伝えます。

Snoopy’s butting

ところが予定のスポンサーは、リーグがルーシーという女の子や犬のプレーを認めていないことを理由に、チャーリー・ブラウンのチームを応援できないというのです。そしてルーシーとスヌーピーを解雇するようにいいます。チャーリー・ブラウンは憤然としてスポンサーの申し出を断るのです。