心に残る名曲 その七十七 グスタフ・マーラー その3 「1,000人の交響曲」

オーストリアの作曲家グスタフ・マーラー(Gustav Marhler)の三回目です。アメリカには大勢のユダヤ系の人々が住んでいました。ヨーロッパからのユダヤ系の移民も多かったからです。皆、反ユダヤ主義の迫害を逃れてきた人々です。マーラーにとって異国とはいえ、安らぎを覚えた国であったに違いありません。

 マーラーの作品は交響曲と歌曲に二分されます。テノールとアルトのための歌曲集と云われるのが「大地の歌」です。これはマーラーの晩年の傑作で6つの楽章から成るものです。

さらにマーラーは後年、10の交響曲を作曲します。交響曲第2番から4番では独唱や合唱、そして管弦楽のための大カンタータを作曲します。交響曲第8番変ホ長調ではオーケストラに加えて2つの混声合唱団、児童合唱団、8人の独奏者、そしてパイプオルガンが加わります。その規模を指して「1,000人の交響曲」とも呼ばれています。1時間半の「半端ではない」演奏です。

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