心に残る名曲 その九十四 ヴェーバー その2 魔弾の射手

ヴェーバーは11歳で初めてオペラを作曲したというのですから、その才能はうかがい知るべしです。1821年に初演された「魔弾の射手」は3幕のオペラです。ロマン派オペラの先駆的作品ともいわれ、その中でも「序曲」(Overture)、「狩人の合唱」(Chor der Jager)が特に有名です。

 「魔弾の射手」によってドイツ・ロマン派のオペラ様式を完成、そしてワーグナー(Richard Wagner)へと流れを導いた作曲家といわれています。「魔弾の射手」の大成功によって、ドイツ国民オペラの金字塔を打ち立てます。この曲によってワーグナーやベルリオーズなど、後に大作曲家となる多くの人々が作曲家を志したともいわれています。

「魔弾の射手」や「オベロン」(Oberon)などのオペラのほか、「舞踏への勧誘」(Aufforderung zum Tanz)などの器楽曲も残しています。また、オーケストラの配置を現在に近い形に改め、指揮棒を初めて用いた人としても知られています。

序曲のことです。オペラ,オラトリオ,バレエ,組曲などの初めに導入として演奏される器楽曲で、19世紀にはしばしば独立した演奏会用序曲が作曲されます。メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」(Die Fingals-Hohle),ブラームスの「大学祝典序曲」(Akademische Fest-Ouverture)などの名曲が生れます。

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