アメリカ合衆国の州を愛称から巡る その33 『Big Sky Country』とモンタナ州

私はこの州を訪ねたことがありません。モンタナ州(Montana)といえば、マイケル(マイク)・マンスフィールド(Michael Mansfield)というモンタナ州選出の上院議員が忘れられません。1961年から1977年までの16年間は多数党であった民主党の院内総務(Senate Majority Leader)として活躍しました。この16年という任期はアメリカ史上最長です。また知日派としても知られ、1977年から1989年までの長期にわたって駐日大使を務めました。

Mike Mansfield

「モンタナ」という州名はスペイン語で山、あるいは山の国を意味する「Montana」に由来します。州都はヘレナ市(Helena)は、19世紀後半のゴールドラッシュによって人が集まってできた町です。モンタナ州北にグレイシャー国立公園(Glacier National Park)、南にイエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)という2 つの国立公園があります。この 2 つの公園の間に無限とも思われる大自然の驚異、すなわち、55の州立公園、15の自然保護区、多数の国有林や州有林が広がっており、モンタナ州は冒険と発見にあふれる驚くべきフロンティアとなっています。州の愛称は、「 蒼空の州」(Big Sky Country)で、自然溢れる州に誠に相応しい名です。

Big Sky Country

州の人口動態です。全体ではドイツ系の祖先を持つ人々が最も多く、次いでアイルランド系が第2位、イングランド系が第3位になっています。スカンディナヴィア系は北部と東部の平原地帯で農業が主体となっている所に多く居住しています。近隣のノースダコタ州やミネソタ州と同じような状態です。

州内には、ネイティブアメリカン(インディアン)の居留地(Indian Reservation) が7つあります。この居留地には言語による分類で20以上の部族が住んでいるといわれます。合衆国の他州よりもインディアン人口が多く構成比が高くなっています。