今やメールは全く当たり前のコミュニケーションの手段となっています。1998年に作られたこの【ユー・ガット・メール】(You’ve Got Mail) は、メールの面白いエピソードを取り上げています。ニューヨークの片隅で、主人公のキャスリーン (Kathleen) は、母親の代から続く老舗の小さな絵本専門店「街角の小さな本屋さん」を経営しています。彼女が使うメールのハンドルネーム(handle name) は「Shopgirl」です。彼女には同棲している恋人がいるのですが、インターネットで知り合った、同じくハンドルネーム「NY152」という男とのメール交換が心の糧となっています。
そんな時、キャスリーンの店のすぐ側に、カフェを併設したディスカウントショップの書店「フォックス・ブックス」(Fox Book) が開店します。フォックス・ブックスの跡取りはジョー(Joe)といいます。コーヒーを提供して大繁盛し、代わりにキャスリーンの店は売り上げが落ちて行きます。このままでは店は潰されてしまいます。やがて、従業員は1人、2人と辞めていきます。。キャスリーンとジョーは実生活では商売敵として顔を合わせば喧嘩ばかりしています。ジョーの正体を知って、キャスリーンは怒り始め喧嘩になってしまう有様です。それでも「Shopgirl」と「NY152」はメールで嫌な事があったと語り合います。
キャスリーンがスーパーで買い物をしていると、クレジット払いができないレジに来てしまいます。ジョーが助けてくれますが、キャスリーンは不満の様子です。大型店に客を取られているキャスリーンは、「NY152」にどうすれば良いか相談します。「NY152」は死ぬ気で戦うべきだとアドバイスします。キャスリーンの店では閉店セールが開催されます。その後、キャスリーンはジョーの店に行って、本の知識の無い店員に代わって接客をします。
そんな2人ですが、家に帰れば「Shopgirl」と「NY152」として、その日にあった事をメールで報告したり、お互いを励まし合う間柄になっています。メールを通じて2人はますます惹かれ合っていきます。お互い相手の正体に気付かぬまま…。2人のメールで「NY152」は午後4時に会おうとメールをしてきます。キャスリーンは戸惑いながらも、時間だからと約束の場所へ向かいます。「NY152」は約束の時間に飼っている犬と行くことを伝えていました。キャスリーンの前に、ジョーと犬が現れます。キャスリーンはジョーで良かったと言い、ジョーは「Don’t cry,,,」とキャスリーンの涙を拭き、2人は抱擁しあいます。