懐かしのキネマ その32 「南太平洋」

ハリウッド映画界を支えた2人の作曲家と作詞家を紹介します。作曲家リチャード・ロジャース(Richard Rodgers)と作詞家・脚本家オスカー・ハマースタイン2世(Oscar Hammerstein II)です。2人によって制作された「サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music)」は、1959年11月からルント・フォンテン劇場(Lunt-Fontanne Theatre)で公演を開始します。そして1963年6月までの間に1,443回上演され、50年以上が経った今でもブロードウェイを代表するロングラン作品の1つとなります。

ロジャースとハマースタインは、1940年代から1950年代の「ミュージカル黄金時代」と呼ばれた頃のブロードウェイで数々の名作を生み出します。現在のブロードウェイの基盤を作り上げた伝説的なコンビとなります。2人ともユダヤ系のアメリカ人であったことも共通しています。2人によって作り出されたミュージカルは「回転木馬(Carousel)」「オクラホマ!(Oklahoma!)」「南太平洋(South Pacific)」「王様と私(The King and I)」などの名作です。2人の最高傑作といわれるのが「サウンド・オブ・ミュージック」です。「南太平洋」(South Pacific)ですが、南太平洋のある島にフランス出身の民間人で農園主と海軍の看護婦との恋の物語です。この映画の主題歌が「バリハイ」(Bali Hai’i)です。音楽が南太平洋の景色とともに存分に楽しめる映画です。