アメリカ合衆国を州の愛称から巡る その1 『人種のサラダボウル』とアメリカ

アメリカ合衆国の州を愛称を探して旅していきます。私が訪れた州にはいろいろな思い入れがあります。多くの州を旅して得たことたは科学研究費を使って、各州の学校の特徴とか課題を調べることができ、そのついでに歴史を学んだりしたことです。日本では特別支援教育の黎明期であった頃で、アメリカの多様な教育事情を知るのに絶好の機会でした。ついでに観光地を立ち寄ったこともあります。ですが、全ての州を訪問したわけではありません。小説や映画で知った州にも力を込めて書いていきます。家族はマサチューセッツ州とウィスコンシン州に住んでいます。私はウィスコンシン大学から学位を貰っているので特にこの二つの州には特に思い入れがありますので注目していきます。

Salada Bowl, USA

旅の途中でいろいろなエピソードがありました。学会に出掛ける機内で発表原稿を必死に暗記しているとき、女性のアテンダントが「グッドラック」といって白いフキンに包んだワインをくれたことがあります。

真冬のワシントンDCから極寒のミネアポリス行きに乗ったときです。男性アテンダントが「当機はこれからハワイのホノルルへ向かいます」とアナウンスしました。乗客は拍手で大喜びです。するとアテンダントはすまして言います。「機長はミネアポリスに向かうのだそうです」。こうしたジョークはアメリカ人は大好きです。ひんしゅくをかうことはありません。

Salada

ところで、人種がそれぞれに共存し合って国を構成している状態を指す表現に「人種のサラダボウル」と「人種のるつぼ」という表現があります。前者は、それぞれが混ざり合わずに、独立した形で共存している状態。それぞれの文化を持ちながら各人種が同じ地域に住む姿です。後者はブラジルなど南米大陸の国などで見られるように、外からやって来た白人と先住民の混血が進んだ状態でこれを「人種のるつぼ」と呼ばれます。

「人種のサラダボウル」がどのようにして発展し、また問題を抱えているかを考えながらアルファベッド順に各州を巡り歩くことにします。