原作者のシュルツは、登場するキャラクターのスポーツを通して、試練や達成感、喜怒哀楽をユーモラスに描いています。弱小草野球チームの監督兼投手がチャーリー・ブラウンです。メンバーの放言と好き勝手な行動に呆れ、連戦連敗にへこみ、ピッチャー返しで吹っ飛ばされ続けても、彼の野球愛はとどまることをしりません。 負けたチームから「君のチームに負けたせいで馬鹿にされている」と抗議されるほどなのです。勝ったのはライナスの弟リラン(Rerun) が出場した試合と、チャーリー・ブラウンが参加していない試合のみです。映画「スヌーピーとチャーリー」では、負傷し退場した場面もでてきます。
一見すればチャーリー・ブラウンが無能だからと思われがちですが、実際はルーシーを始めとするチームメイトのやる気と協調性の無さもあり、必ずしも彼一人のせいではないのですが、、、。実にコミック始まって以来43年目の1993年に発表されたエピソードでは生涯初のホームランを打ち、サヨナラ勝ちを記録しているほどです。また、ある回では試合には負けたもののルーシーを外した試合で善戦したこともあるくらいです。このときの敗因は、ボールをキャッチをしようとしたスヌーピーにルーシーが野次を飛ばし、エラーをさせたためです。
アメフトのコマでは、ルーシーが押さえているボールをチャーリー・ブラウンが蹴ろうとするとルーシーが直前にボールを取り上げてしまい、チャーリーは派手に転倒します。ルーシーはこれを気に入っているようで折にふれてチャーリー・ブラウンを誘おうとし、チャーリー・ブラウンも彼女に乗せられる形でいつも醜態をさらしてしまうのです。ある時、チャーリー・ブラウンがボールを蹴ろうとした足がルーシーの手に当たってしまい、骨折させたことがあります。その後、ルーシーがリランにボールを託したためにボールを蹴られ、ルーシーは大変悔しがる場面があります。
ペパーミント・パティは、勉強が苦手で成績はDマイナスが多いのです。一度Zマイナスにされたこともあり、この時はさすがに「これは評価ではなく私に対する皮肉です」と校長へ抗議を申し入れ、Zにまで上げさせたことがあります。スポーツは得意で、野球チームも持っていて、チャーリー・ブラウンのチームにはいつも圧勝しています。パティは都合の悪いことがあると根拠もなく他人のせいにする悪い癖がありますが、チャーリー・ブラウンを「チャック(Chuck)」と呼び、思いを寄せている女の子です。