ヴァモント州(State of Vermont)は、ニューイングランド(New England)に属し、フランス人が最初に入植した所といわれます。ヴァモント州のニックネーム「Green Mountain」は、フランス語の「Verd Mont」からきています。「Verd 」は緑、「Mont」は「Montagne」の接頭語で山という意味です。先住民はモホーク族(Mohawk)、アベナキ族(Abenaki)でありました。1756年から1763年にわたるフランスとイギリス連合との「七年戦争(Seven Years’ War)」でイギリスの植民地となります。イギリスの植民地化の成功は、「New England」とか「New Hampshire」、「 New York」といった地名に表れています。
全米でもワイオミング州(Wyoming)に続いて人口が稀少なことで知られています。 州都はモンテピリエ(Montpelier)で人口はたったの7,900人余りとなっています。
独立戦争時代のことです。1775年、イギリスが守っていたタイコンデロガ砦(Fort Ticonderoga) を独立軍のイーサン・アレン(Ethan Alle)に率いられたグリーン・マウンテン・ボーイズ(Green Mountain Boys)など民兵隊が奪います。この砦で捕獲した大量の大砲と火薬は、手詰まりとなっていたボストン包囲戦を打開するきっかけになったといわれています。
全米一のメイプルシロップ(maple syrup)やメイプルシュガー(maple sugar)の産地となっています。酪農やリンゴの栽培が盛んです。林産も豊かで製紙や家具製造の原料を提供しています。花崗岩、大理石、スレートの産地としても知られています。