留学を考える その48 オレゴン州–Oregon Trail

オレゴン州は(Oregon)太平洋に面し、北はワシントン州(Washington)、南はカリフォルニア州(California)とネバダ州(Nevada)、東はアイダホ州(Idaho)で州境となっています。オレゴン州は西部開拓の歴史が色濃く残っています。合衆国を大西洋から太平洋まで拡げるという目標のために、1800年代には本格的な開拓が進み、幌馬車で東部から多くの入植者がオレゴン・トレイル(Oregon Trail)を経てがやってきました。当時、大陸横断には5–6ヶ月かかったようです。州都はセーラム(Salem)、最も大きい町はポートランド(Portland)です。

ポートランドは札幌市とほぼ同じ緯度にあり、姉妹都市関係を結んでいます。ダウンタウンですが、コロンビア川の支流ウィラメット川 (Willamette River) の川岸は公園となっています。その一角に日本人移民の歴史公園があります。そこに移民の足跡を記すレリーフが立っています。戦前、多くの日本人がオレゴン州に移民した経緯があります。レリーフには、農業と漁業で生計をたてながら子どもを教育する姿、アメリカに同化しようとした努力、大戦中の収容所での苦しい生活、そしてアメリカ人の差別に対する謝罪の言葉などが彫られています。

「オレゴン・トレイル」というコンピュータゲームも作られました。オレゴン州のライセンスプレートはいろいろなデザインがあります。そこにはオレゴン街道- Trail-が印字されています。札幌で育った私にはオレゴン州とポートランドは懐かしい響きがあります。州の愛称は「ビーバーの州」(Beaver State)でもあります。

ウィラメットバレー(Willamette Valley)という肥沃な農地を抱え、周辺の農産物が集まるところでもあります。広大な森林を背景に国内最大級の製材業と林業があります。ヘーゼルナッツ、クランベリー、葡萄の産地でもあります。酪農では牛、羊、酪製品、卵、鶏肉が盛んな地です。

ポートランドとユージンにはそれぞれ一度、会議で招かれて訪れたことがあります。学校もいくつか見学し、子どもが学ぶ姿に接することができました。DVを逃れ母子が保護されていることも知りました。その子どもたちが学ぶ教室もありました。

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