ナンバープレートを通してのアメリカの州 その二 スイカやポテト

アメリカのナンバープレートは、州や郡ごとに独自のデザインで発行されており、非常に色彩豊かです。各州の特徴を表現するキャッチフレーズのほかに、追加の手数料を支払えば自分のカラフルなナンバープレートを作ることもできます。通常2年ごとにナンバープレートのデザインは変わります。ですから一つの州には沢山のプレートがあり、蒐集家を喜ばせます。この国の多様性を感じる機会がここにもあります。

農産物や果物にまつわるキャッチフレーズを見てみましょう。その代表は「Peach State」といわれるジョージア州(Georgia)です。ここにはスイカやメロンも有名です。ルイジアナ州(Louisiana)は「Sugar State 」” 砂糖の州”です。少々地味ですが、「Famous Potatoes」のアイダホ州(Idaho)です。ここのジャガイモは大きいので知られています。1970年に沖縄に赴任したとき、市場で始めてアイダホポテトを知りました。

Georgia’s peach

観光や産業にあたるキャッチフレーズもあります。ミズリー州(Missouri)のナンバープレートのモットーは「Show Me State」です。さしずめ、「皆に見せたい州」といった感じです。この州の印象からすると少々違和感のあるモットーではあります。メーン州(Maine)は「Vacation Land」、そして「Aloha State」はもうお分かりですね。「Heart of Dixie」と呼ばれるのがアラバマ州(Alabama)です。Dixieとは南部という意味で、ジャズの本場というわけです。

Idaho potato

私の第二の故郷であるウイスコンシン州(Wisconsin)のは「America’s Dairyland」「アメリカの酪農の中心」というものです。北海道のような緯度にありまして、酪農に適したところです。土地があまり肥沃ではないのです。車で田舎道を走ると糞尿の匂いが充満します。「ウイスコンシンの香水」だと揶揄されています。最後は、アラスカ州(Alaska)です。「The Last Frontire」、最後の開拓地というフレーズで知られています。次回からはアルファベット順に州の特徴を紹介していきます。

留学を考える その21 ジョージア州—Peach State

私がアメリカ留学のために国際ロータリー財団主催の英語研修で2か月過ごしたのがジョージア州(Georgia)のステイトボロ(Stateboro)という小さな町です。家族を引き連れての短い滞在でした。各国からの50名くらいの奨学生と一緒に、南部の人々の親切さ(Southern Hospitality)や暖かい気候を満喫しました。そのせいもあってか、私の英語には南部訛りがあるようです(^^)。

南部アトランタ(Atlanta)はジョージア州最大の都市であり州都です。コカコーラやCNN、保険会社アフラック(Aflac)の本社などがあることでも知られています。ここはまた映画の舞台でもあります。「風と共に去りぬ」を書いたマーガレット・ミッチェルの博物館(The Margaret Mitchell House)がダウンタウンにあります。マーチン・ルーサー・キング牧師が説教していたエベネゼル・バプティスト教会(Ebenezer Baptist Church)、そして氏の功績を称えるThe King Center博物館は必ず立ち寄るべきところです。政界ではジミー・カーター大統領(James A. Carter)がでたところです。

大西洋側にサバンナ(Savana)という港町もあります。植民地時代は、サバンナは綿花のヨーロッパへの輸出港でした。今も貯蔵倉庫が建ち並び、多くのレストランなどに改装されています。マスターズ・トーナメントのゴルフ大会が開かれるのがオーガスタ(Augusta)です。メンバーは世界中に約300名、会員になるためには数10年程待たなければならないそうです。

有名な人物を輩出した割には、ライセンスプレートは明るくのどかなものです。プレートには桃がデザインされています。ジョージア州はスイカ、メロンなどの果物が多いのです。特に桃は有名なので「Peach State」桃の州と呼ばれています。

大学ですが、1785年創立の高等教育機関であるジョージア大学(University of Georgia)、ジョージア州立大学(Georgia State University)が知られています。

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