懐かしのキネマ その23 アクション映画「ダーティ・ハリー 」

1971年製作でクリント・イーストウッド(Clint Eastwood) が演じる「ダーティ・ハリー」 (Dirty Harry)は現代の西部劇のようなアクション映画です。ハリー・キャラハン(Harry Callahan) 刑事は、職務遂行のためには暴力的な手段も辞さなく、しかも組織と規律から逸脱していくアウトロー的、かつ直情径行で信念を貫徹する性格です。それゆえ仲間からは【汚い損な役回り】、ダーティ・ハリーと呼ばれています。キャラハンはアイルランド系の刑事。アイルランド人の国民性として、直情的とかおしゃべり好き、負けん気が強い、褒め言葉を素直に受け入れない、などが特徴だといわれます。少々ステレオタイプの響きがありますが、、、

ベトナム帰還兵の偏執狂的連続殺人犯との攻防を繰り広げるのが「ダーティ・ハリー」です。 その後次々とシリーズ化され、『ダーティ・ハリー2』 、『ダーティハリー3』、『ダーティ・ハリー4』、『ダーティ・ハリー5』と続きます。その後に撮影されたアクション映画にも影響を及ぼします。アウトローな性格ながら、警察規則と信念との狭間で正義を貫く様が映画ファンを魅了してきました。

主人公キャラハン刑事の使用している銃は、この映画で有名になったといっても過言ではない凄い威力の拳銃『44マグナム』です。本来は狩猟用に開発されたものといわれ、象すら倒すといわれ装填される弾丸は.44マグナム弾です。「ダーティ・ハリー」で一気に人気がでた拳銃です。

サンフランシスコで狙撃殺人事件が発生します。スコルピオ(Scorpio)と名乗る犯人は警察に対し、10万ドルを支払わなければ、次の犠牲者として黒人か神父を狙うと予告してきます。キャラハンは新しい相棒と共に、犯人の要求通り金を用意しますが、公衆電話を使った犯人の要求に振り回されます。何とか犯人を逮捕するのですが、証拠が認められずに、犯人は釈放されてしまいます。ここからハリーとスコルピオの闘いが再開です。