心に残る名曲 その九十三 ヴェーバー その1 対位

カール・マリア・フォン・ヴェーバー(Carl Maria von Weber)は 1786年生まれで、ドイツのロマン派初期の作曲家、指揮者、ピアニストです。我が国でもたいそう知られた作曲家です。

 ヴェーバーの生い立ちからです。通常、貴族の姓の前につけられるのが「von」ですが、しかし、父祖は製粉業とか農業など地味な家柄だったようです。虚弱な体質で、幼少から座骨を患い、終生足が不自由でありました。父は音楽教育に熱心で、各地で有名な音楽家に息子を師事させていました。10歳にしてすでにハイドン(Franz Haydn)から対位法(counterpoint)を学んでいます。

対位法とは、主旋律に対して和音で伴奏をつけるのですが、伴奏部分も主旋律にすることです。心地良いハーモニーを追求していく中で生まれた理論ともいわれ、基本は3度と6度の和音を使います。旋律と旋律を重ねる方法でもあります。

ヴェーバー家はモーツアルト家と縁戚関係にあったことも幸いしています。17歳でブレスラウ(Breslau)の歌劇場で指揮者兼作曲家として赴任し、音楽家として独立します。1813年にはプラハ(Prague)市立劇場で指揮者となり、さらに1817年にドレスデン(Dresden)宮廷劇場の音楽監督となります。そして1821年にベルリンの王立劇場のこけら落しで、歌劇「魔弾の射手」(Der Freischutz)を自ら指揮をします。そして万雷の喝采を浴び、演奏は大成功だったと記録されています。

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