IEPはどうなっているか その14 Santa Clara市学校区の教育心理的サービスに関する報告書 その1 生徒の移行サービス計画

個別の指導計画(IEP)の第2段階が就労に備えた移行サービス計画(以下移行計画と略す)である。「教育目標」、「就職目標」、「大人としての生活目標」が記述される移行計画は、Santa Claraでは16歳あるいはそれ以上の生徒のために作成される。

もし、生徒のために移行計画を作るのであれば、様式40-05を活用する。それによれば対象となる生徒をIEPカンファレンスに参加させなければならない。教師は、生徒に移行計画の内容を説明し、カンファレンスに参加することが大事であることを説明する。この注意事項は、様式40-15に記述されている。

教師は、実際のIEPカンファレンス前に生徒に会い一緒に移行計画の素案を作る。もし生徒がカンファレンスに参加できないのであれば、考慮事項として彼らの興味、関心などをカンファレンスで報告しなければならない。

前述のとおり移行計画には、教育、就職、成人生活の領域に関しての目標が含まれる。移行計画には、生徒に提供されるサービスについて略述し、サービスへの参加と生徒の役割について明記することになっている。

「教育目標」という項目では、生徒が受ける教育コースについて確認することが求められる。例えば、生徒は、事前に決められたコースに参加することになる可能性があることも伝えられる。「就職目標」では、職業教育プログラム、コミュニティを拠点とした指導プログラムとか職業スキルプログラムなどを選べることを示唆できる。

もし、移行サービスが学校主導で提供され、他のサービスと調整されるのであれば、移行計画の短期目標、サービスの中身が十分に考慮される。もし、移行サービスが提供や調節がなされないのであれば、その理由を明らかにしなければならない。

サービスを提供しない場合の理由としては、以下のことが考えられる。
・通常教育での指導を受けられる
・終日アカデミックなスケジュールが組まれている
・自主的に活動を行うことができる生徒である
・後日提供する予定である

移行計画では目標への達成のために、関連機関で支援する者の活動をまとめる。例えば次のように記述することができる。

・ソーシアルサービスに関する部局では、コンピュータを活用した指導を提供する
・リハビリテーションサービスに関する部局では、職業的スキル評価の結果を提供する
・コミュニティサービス部局では、グループホームを探す支援をする

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