心に残る名曲  その百十二  リムスキーコルサコフ 「シェーラザード」

リムスキーコルサコフ (Nikolai Rimsky-Korsakov)は、ロシアの作曲家です。ロシア五人組の一人で、色彩感あふれる管弦楽曲や民族色豊かなオペラを数多く残しています。五人組とは、ミリイ・バラキレフ(Mily Balakirev)、ツェーザリ・キュイ(Cesarius Cui)、モデスト・ムソルグスキー(Modest Mussorgsky) 、アレクサンドル・ボロディン(Alexander Borodin)、そしてリムスキー=コルサコフといった音楽家のことです。

 リムスキーコルサコフは軍人貴族の家庭に生まれます。小さい時より楽才を顕しますが、12歳でサンクトペテルブルク(St Petersburg)の海軍兵学校に入学し、ロシア海軍の艦隊による海外遠征も体験したと記録されています。

ロシアの民謡や文学を題材としながら、華やで簡潔な作風が特徴と言われます。海軍士官としての経験から海の描写を得意としたことでも有名です。交響組曲「シェヘラザード」(Scheherazade)の第1楽章「海とシンドバッドの船」部分では荒れ狂う海と航海の場面が音で描かれています。管弦楽法の大家として知られ、管弦楽の実践理論に関する著作も残すほどの音楽家です。

「シェーラザード」(Scheherazade)とは「千夜一夜物語」、別名「アラビアンナイト」(Arabian Nights)に登場する語り手となる女性の名です。ササン朝(Sassanid)ペルシャのシャフリヤール王(Shahryar)の王妃であり、毎夜、命がけで王に物語を語るという展開となっています。 ササン朝ペルシア(Persia)の文化は、メソポタミア(Mesopotamia)文化、ヘレニズム(Hellenism)文化を吸収したパルティア(Parthian)の文化を継承します。そして古代西アジア文化を形成していきます。さらにイスラーム文化 (Islamic culture)や東、西ヨーロッパ、中国にも大きな影響を与えたといわれます。

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