懐かしのキネマ その12 娯楽映画の傑作

子どもも大人も掛け値なしに楽しんだ映画といえば、E.T.(Extra-Terrestrial)の右に出る作品はないでしょう。1982年公開のSF映画です。当時、映画史上最大の興行収入を記録した作品です。

とある杉の森に球形の宇宙船が着陸し、中から小さな宇宙人が数人出てきます。彼らの目的は地球の植物を観察し、サンプルを採集することです。その内の1人は宇宙船から遠く離れ、崖の上から住宅地の灯の海を見て驚きます。その時、宇宙船の着陸を察知した人間らが車で近づいてきます。宇宙船は危険を察知して離陸しますが、遠くにいた宇宙人1人は地上にとり残されてしまいます。取り残された宇宙人は叫び、近づいてくる人間から逃げ出します。10歳のエリオット(Elliot)はその宇宙人を目撃します。エリオットがポーチで見張っていると、ついに宇宙人が彼の前に姿を現わします。やがて2人は心が通い合うようになります。

1975年制作のジョーズ(Jaws) スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督の出世作となります。ある避暑地の海辺の町において巨大な人食いホオジロザメが海水浴客を襲います。警察署長と若い海洋生物学者、プロのサメハンターの3人がホオジロザメ狩りをする海洋アクション・スリラーです。

1990年に制作された「ジュラシック・パーク」(Jurassic Park)です。コスタリカ(Costa Rica)沖の孤島につくられたテーマパーク「ジュラシック・パーク」。そこでは太古の琥珀に閉じ込められたDNAを使い、恐竜たちを蘇らせていた。前代未聞の夢の大テーマパークになる予定でしたが、ある夜、安全装置が解除され、恐竜たちが柵の外へ脱走、次々と人間たちを襲っていきます。島に残された人間は、島からの脱出を目指すのですが、、、、SFエンターテイメント作品の傑作といわれます。この映画の全体を通しての背景には「生命倫理や生命の進化・歴史」「テクノロジーの進歩と過信」に対する哲学的テーマが込められているという高い評価がなされています。