アメリカの州鳥 その16 オハイオ州の鳥:ショウジョウコウカンチョウ

合衆国中西部の州の一つオハイオ州(Ohio)は、北はミシガン州(Michigan)とエリー湖(Lake Erie)、東はペンシルベニア州(Pensilvania)、南はケンタッキー州(Kentucky)とウェストバージニア州(West Virginia)、西はインディアナ州(Indiana)に接しています。州都で最大都市はコロンバス(Columbus)です。3 大都市のクリーブランド(Cleveland)、シンシナティ(Cincinnati)、コロンバスは芸術、文化、教育、音楽、スポーツなどの中心都市です。

Northern Cardinal

オハイオ州は「大統領の母」(Mother State of Presidents)というニックネームがあり、州内で生まれた7人の大統領を送り出してきました。7人共に共和党員(Republican)です。合衆国内で最大のアーミッシュ(Amish)の共同体があることでも知られています。オハイオ州は別名「バッカイヤ州」(Buckeye)と呼ばれています。Buckeyeとは州の木のことです。針葉樹の一種で、なんとなく木の形といい大きさといい、北海道に多いカシワに似たところがあります。ドングリも秋になると沢山落ちます。

オハイオ州の鳥、ショウジョウコウカンチョウ(Northern Cardinal)は通称「カーディナル」(Cardinal)と呼ばれています。この鳥になんども紹介してきました。一生を同じペアで過ごすようなので、渡り鳥ではありませんが、寒くなるともっと雪が少なくて餌がある地域に移動するようです。鮮やかな赤のショウジョウコウカンチョウはバードウォッチング初心者でも簡単に見分けられ、人家の裏庭やエサ箱にもよくやってくる鳥です。さえずりが得意な鳥には珍しく、オスとメスのどちらもよく鳴きます。深紅の羽毛を持つオスはメスにとって魅力的です。ショウジョウコウカンチョウはかなり社交的な鳥で、ほかの種類の鳥がいる群れにも参加することがあるといわれます。