ナンバープレートを通してのアメリカの州  その二十七 ノースダコタ州–Peace Garden State

ノースダコタ州(North Dakota)は合衆国中西部の最北部、大草原が広がるグレートプレーンズ(Great Plains)にあります。山地はほとんどありません。州の北側はカナダ国境であり、サスカチュワン州(Saskatchewan)およびマニトバ州(Manitoba)に接しています。西側はモンタナ州(Montana)に、東側はミネソタ州(Minnesota)との州境にレッド川( Red River)が流れ、南側はサウスダコタ州(South Dakota)と接する州です。

North Dakota


ノースダコタの名前は、スー族(Sioux)であるダコタ族(Dakota tribe)から由来しています。「ダコタ」はスー族の言葉で「友人」という意味です。州都はビスマーク市(Bismarck)。人口最大の都市はファーゴ市(Fargo)となっています。ノースダコタにはノールウェイやドイツからの移民が多く、資本と移民を誘致するために、ドイツの宰相ビスマルク(Otto von Bismarck) からビスマークと命名したといわれます。

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17世紀以降、ノースダコタの領有権はフランス、スペイン、イギリスにより争われます。 1803年、ルイジアナ購入によりフランス領からアメリカの領土になったこの地は、1861年にダコタ準州となりました。 このダコタ準州が現在のノースダコタ州です。州の一番の特徴は厳しい気候があげられます。そのため、他の地域よりも移民の流入が遅れたそうです。

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今でも人口密度は低く、州の人口も全米で下から3番目に位置しています。 経済の柱は農業で、中でも小麦は全米トップ、大麦、ライ麦、亜麻、その他、ひまわりの栽培で蜂蜜はトップの生産を誇ります。菜種油(カノーラ油)は92%など食用油の精製は一大産業となっています。1951年に州北西部で石油が発見されたことも州の発展を促しているようです。第 26 代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt )の出身地でもあります。