本居長世は1885年に東京に生まれます。1908年に東京音楽学校を卒業し作曲活動に始めます。「青い眼の人形」、「めえめえ小山羊」、「汽車ぽっぽ」、「七つの子」、「靴が鳴る」などのわらべ歌は今も愛唱されています。
近世の邦楽に多く用いられる半音を含む五音階である「都節音階」によって感傷的でなにか古いムードをたたえた作品が多いようです。「都節音階」とは、ミ、ファ、ラ、シ、ドを基調とし四拍子や八分の六拍子による曲調です。
その他にも「十五夜お月さん」、「通りゃんせ」、「お山の大将」、「赤い靴」などを作曲します。箏の宮城道雄らととともに新日本音楽運動を起こし、邦楽界に大きな刺激を与えた作曲家といわれています。