古今の映画には必ずテーマとなる音楽ーサウンドトラックがついています。それが映画の一つの楽しみとなります。モーリス・ジャール(Maurice Jarre)という作曲家もいろいろの作品を残しています。
1924年、フランスのリオン (Lyon)で生まれます。ジャールが注目されたのは、1962年のイギリスの歴史映画「アラビアのロレンス」(Lawrence of Arabia)の音楽を担当したときです。デヴィッド・リーン(David Lean)が監督をつとめました。初期のジャールの映画音楽は、映画作家であった同じくフランス人のジョルジュ・フランジュ(Georges Franju)とのコラボレーションとなったことで知られています。
その後、「史上最大の作戦」(The Longest Day)、 1965年の「ドクトル・ジバゴ」(Doctor Zhivago)の「ララのテーマ」(Lara’s Theme)、1984年の「インドへの道」(A Passage to India)をはじめ、150余りの映画音楽を作曲していきます。アカデミー賞作曲賞には9回ノミネートされ、3回受賞しています。2005年のヨーロッパ映画賞で、音楽家として初となる世界的貢献賞を授与される有名な作曲家です。