ナンバープレート その三十六 マサチューセッツ州–Spirit of America

マサチューセッツ州(Massachusetts)の州都ボストン(Boston) から車で一時間のところにプリマス(Plymouth)という港町があります。ここにMayflowerII号のレプリカが停泊しています。Mayflowerは1620年頃にヨーロッパからこのあたりに着いたことが記されています。長くて困難な大西洋の航海だったようです。オランダ(Holland)のライデン(Leiden)あたりが出航地のようです。

Map-of-Massachusetts

最初の移民の多くは聖教徒(Pilgrims)といわれています。船から下りた聖教徒が開拓したところが今も大切に保存されています。この居留地はPlimoth Plantation(プリマス開拓地)と呼ばれて州の歴史的な公園となっています。開拓地は高い木の柵が巡らされてインディアンからの襲撃に備えたことを伺わせます。

Plantationに入りますと、そこは1600年代という設定です。タイムスリップするのです。そこで働く人は百姓、商人、鍛冶屋、パン屋さんなどいろいろ。当時の服装、言葉、動作で観光客に対応します。観光客はそのことを知らされません。こんな会話が交わされます。

  働く人:どこから来ましたか?
  観光客:日本からきました。
  働く人:日本ってなんですか?どこにありますか?
  観光客:アジアです。

  働く人:どうやってここまで来ましたか?
  観光客:飛行機と車できました。 
  働く人:飛行機とか車ってなんですか?
  観光客:飛行機も車も知らないんですか、、、、。

Plimoth Plantation

このあたりまで会話が進むと、ちんぷんかんぷんの観光客もようやく「ははあ、、ここは1620年頃の設定なのだな、、、」と合点がいきます。この演出は誠に可笑味があります。

マサチューセッツ州のナンバープレートには「Spirit of America」というキャッチフレーズが印字されています。これは、建国の精神を意味します。1680年ころから、マサチューセッツはイギリスの植民地となります。1760年代になると、マサチューセッツ憲法として権利の宣言と政府の樹立を叫び、イギリスの支配に反旗を翻します。やがて独立戦争が始まるのです。この自治と独立の精神が「Spirit of America」というものです。

研究機関としてハヴァード大学(Harvard University)、マサチューセッツ工科大学(MIT)を筆頭として、ボストン大学(Boston University)、マサチューセッツ大学(University of Massachusetts)、タフツ大学(Tufts University)など、いずれも合格率は10%前後という難関大学です。

アメリカ合衆国とニックネームの由来 その22 The Bay State

マサチューセッツ州は、「Commonwealth of Massachusetts」と呼ばれます。この州には、長男夫婦と2人の孫が住んでいます。毎年必ず訪れるのが楽しみなところです。州都ボストン(Boston)から車で1時間のところにコロニアルスタイル(colonial style)の築後70年という家で暮らしています。

ボストンの東南1時間のところにプリマス(Plymoth)という港町があります。ここにMayflowerII号のレプリカが停泊しています。Mayflowerは1620年頃にヨーロッパからこのあたりに着いたことが記されています。そこから続く岬はケープコッド(Cape Cod)でボストンの避暑地となっています。「Cod」とはスケソウ鱈のことです。

最初の移民の多くは聖教徒(Pilgrims)といわれています。MayflowerII号から下りた聖教徒が開拓したところが今も大切に保存されています。この居留地は「Plimoth Plantation(プリマス開拓地)」と呼ばれて州の歴史的な公園となっています。Plantationに入りますと、そこは1600年代という設定です。そこで働く人は百姓、鍛冶屋、パン屋さんなどいろいろ。当時の服装、言葉、仕草で観光客に対応します。働く人々の演技が秀逸で、観光客はこうした人々とのちんぷんかんぷんの対話から「ここは1620年頃なのだな、、、」とようやく合点がいきます。

マサチューセッツ州のニックネームは「The Bay State」。その他にも「The Codfish State」、「The Pilgrim State」というのもあります。ライセンスプレートには「Spirit of America」というフレーズが印字されています。これは、建国の精神を意味します。1680年ころから、マサチューセッツはイギリスの植民地となります。1760年代になると、マサチューセッツ憲法として権利の宣言と政府の樹立を訴え、イギリスの支配に反旗を翻します。やがて独立戦争が始まるのです。この自治と独立の精神が「Spirit of America」というフレーズです。