アメリカの州鳥 その52 ロードアイランド州の鳥: ロードアイランドレッド

ロードアイランド州(Rhode Island)は全米で最も面積が小さい州です。奈良県よりも小さいのです。最大の都市で州都はプロビデンス(Providence)となっています。ロードアイランド州は丘陵と平地が多く氷河湖が多いです。氷河湖とは、氷河が段々溶けて退くにつれて柔らかい土地が削られた所にできた湖のことです。州南東部にはナランガセット湾(Narragansett Bay)があり、そこに人口や産業が集中しています。貴金属、エレクトロニクスなどの付加価値の高い製造業が盛んです。沖合、沿岸漁業も盛んです。

1636年に、イギリス生まれの神学者で良心と行動の自由を求めたロジャー・ウイリアムズ(Roger Williams)が、マサチューセッツ(Massachusette)植民地から追放され、ロードアイランドにやってきます。ウイリアムズは政教分離原則の著名な学者でありました。アメリカインディアンの公正な扱いを主張し、それがもとで植民地から追い出されるのです。そしてウイリアムズは入植した地をプロビデンス(神の摂理)と名づけるのです。今の州都です。その後、クエーカー教徒がプロビデンスに集まり、オランダから逃げてきたユダヤ人らに救いの手を差し伸べるのです。

州の鳥は、ロードアイランドレッド(Rhode Island Red)です。アメリカ原産のニワトリの品種で卵肉兼用種として飼育されています。羽毛は赤褐色で身体堅強であり、年間200個以上の褐色卵を産みます。日本には明治37年に輸入されて、交配の結果、現在では日本農林規格の在来種として記載されています。