心に残る名曲  その百四十 シベリウス 「トゥオネラの白鳥」

Suomiを代表する作曲家といえばシベリウス(Jean Sibelius)でしょう。Suomiとはフィンランド別名です。民族叙事詩「カレワラ」(Kalevala)に基づいた交響詩集「レンミンカイネン組曲」(4つの伝説曲)は有名です。 

この組曲は、「レンミンカイネンとサーリの娘たち」、「トゥオネラの白鳥」、「トゥオネラのレンミンカイネン」、「レンミンカイネンの帰郷」の4曲から構成されています。組曲といっても便宜上のもので、各曲は別個に出版されました。中でも「トゥオネラの白鳥」(The Swan of Tuonela)は独立して演奏される機会が多いようです。物語の筋を追うのではなく、もっぱら黄泉の国のトゥオネラ川を泳ぐ白鳥のイメージを描いています。

シベリウス記念公園とモニュメント

私はフィンランド語(Finnish)は学んでおりませんが、「レンミンカイネン組曲」は以下のように表記するようです。
「レンミンカイネンと島の娘たち」(Lemminkäinen ja Saaren neidot)
「トゥオネラの白鳥」(Tuonelan joutsen)
「トゥオネラのレンミンカイネン」(Lemminkäinen Tuonelassa)
「レンミンカイネンの帰郷」(Lemminkäinen palaa kotienoille)