アメリカ合衆国とニックネームの由来 その53 Wisconsin Gourmet

ウィスコンシン州の大抵の街は小さな田舎町です。人々は衣食住の伝統を引き継いでいます。母国の独立記念日を今でも祝っています。たとでば、ノールウェイの子孫が住む街があります。マディソンの南一時間のところにあるストートン(Stoughton)がそうです。住民は5月の第二日曜日は独立を祝います。町全体がお祭りで、スカンジナヴィア(Scandinavian)料理がふるまわれるのです。ジャガイモを中心とした料理でスモアガスボード(smorgssbord)といいます。テーブルに料理を数多く並べて相伴する形式で、スモークサーモンや鰯、オリーブ油がたっぷり入ったニシンの漬け物も美味です。

ウィスコンシンの最大の町はミルウオーキー(Milwaukee)。その街中や郊外にもポーランドやイタリア人が住み着きました。ソーセージは大きくて種類が多く、スパイスも効いていてそれはそれはご馳走です。一本食べるとお腹がかなりふくれます。パンもパスタ同様。種類とスパイスが違います。ドイツ系の地ビールも種類が多く安いのがいいです。

ここ50年くらいに東南アジアからの移民も増えています。カンボジア、ベトナム、タイ料理など、どこにいってもこうした食べ物を賞味できます。白人はこうしたエスニックな料理を箸を器用に使って食べ歩いています。安くて美味しいせいか、レストランは家族連れなどでいつも満員。多様性を感じさせてくれます。

アメリカで食事をすると、ヨーロッパやアジアを旅行している気分になります。「アメリカの料理はまずい」というのは大変な間違い。通り一辺の旅ではこうした勘違いや誤解をして、その国の印象を決めがちです。誠に気の毒で哀れなことです。このような旅をしてはいけないのです。