アメリカの学校は今 その二十九  Haggerty Elementary School

ma_cambridge06 episcopal_divinity_school_cambridge_ma harvard_square_in_cambridge_massachusettsアメリカの東海岸にマサチューセッツ州 (Massachusetts)があります。州都はボストン (Boston) です。このあたりには有名な大学がいくつかあります。ハーヴァード大学(Harvard University)、マサチューセッツ工科大学 (Massachusetts Institute of Technology:MIT)、ボストン大学(Boston University)、タフツ大学 (Tufts University)、ノースイースタン大学 (Northeastern University)、どれも超一流の研究中心の大学です。ボストン音楽院 (Boston Conservatory)での学びに憧れるのはビオラを弾く私の孫息子です。

今回の学校は、ハガティー小学校(Haggerty Elementary School)です。この学校はハーヴァード大学のあるケンブリッジ (Cambridge)という町にあります。このあたりはニューイングランド (New England) と呼ばれ、植民地時代の建物が煉瓦造りで残っています。高い建物は規制されています。ハガティー小学校はDaniel A. Haggertyという軍人の名前をとっています。この人は1846年のメキシコ戦争 (Mexican War)で最初の犠牲者となった人といわれています。学校などにはその町が輩出した有名な人の名前がつけられるのをしばしばみることができます。

メキシコ戦争は別名、 Mexican-American WarとかInvasion of Mexicoともいわれます。メキシコがスペインから独立したのが1821年。アメリカとメキシコには領土をめぐる覇権争いが始まります。独立間もないメキシコはアメリカに敗れ、カリフォルニアがアメリカに割譲され、リオ・グランデ川 (Rio Grande)が国境となります。

ハガティー小学校のモットーは“While Everyone is Different, Everyone Belongs.”(みんなが違っても、みんなが参加できる)。民主主義の考え方です。学校創設の原点は市民の参加、税金でつくるのです。国には頼ることはありません。ハガティー学校もそうです。教室の中は実に明るく、本やコンピュータ、教材が所狭しと並んでいます。どの教室にもラグが敷かれ、子供は腰を下ろして授業に参加します。壁には子どもの作品がかけられているのは日本の学校と似ています。

日本の教室の造りと大きく違うのは、教室が小さい衝立で仕切られていることです。島がつくられて、グループでの指導が中心なのです。習熟度の違いがグループ分けの基本です。同じ内容による一斉の指導はあまり見られません。