聖書の中の女性の生き方 その十八 「エジプト」

135704553148913115823_kaidokuhyou pyramid_by_flucid-dah6yq9 pyramiddatepalms古代では、所有物扱いをされていたのが女性です。人質、側女、女郎、、、性の奴隷といえます。誠に女性には生きにくかった時代だろうと察します。ですが当時の文化や風習を乗り越えるほどの意志が強い女性がいたのも事実です。その舞台となった二つの国、エジプト (Egypt) とイスラエル (Israel)の歴史を振り返ることにします。

エジプト人は紀元前3000年頃には早くも中央集権国家を形成していたというのですから驚きです。ピラミッド (Pyramid) や岩窟墓群である王家の谷、聖刻文字と呼ばれるヒエログリフ(hieroglyph)などを通じて、人類の文明史の歴史観でいわれる世界四大文明発祥の一つとして発展してきました。教科書にはメソポタミア文明 (Mesopotamia)、インダス文明 (Indus)、黄河文明 (Yellow River)、そしてエジプト文明 (Egypt) とあります。すべて大河の流域で発展したところです。

エジプトとイスラエルの歴史はなかなか複雑です。多くの争いの渦中にあって人々はしぶとく生きてきた歴史があります。旧約の時代、アブラム(Abram)とサライ(Sarai)はユダヤの地が飢饉におそわれたとき、一族と家畜を連れてエジプトへ逃れたことがあります(創世記12章)。

エジプトの国力の基礎はナイル川(Nile) 流域とデルタ広がる豊かな穀倉地帯です。経済的な豊さと政治的な安定は世界中から人々の移住をもたらしたといわれます。何世代にもわたってエジプトに移住したイスラエル人も多く、古代イスラエルの民族指導者といわれたモーセ (Moses) に率いられたユダヤ人がファラオ(Pharaoh)が王のとき、エジプトを脱出したこと(Exodus)も出エジプト記で知られています(出エジプト記13-14章)。後に、ヨセフとマリアもイエスと連れてヘロデ王(Herod)の迫害を避けて一時エジプトへ避難したこともあります。

エジプトはその経済的な豊かなのゆえに、周りの国々からの侵攻を受けます。リビア (Libya) 、アッシリア (Assyria) 、スキタイ (Skythai)といった古代国家です。そのため北アフリカやアジアに対する支配力の弱体化を招きます。新興国であるバビロン (Babylon)の攻撃、そしてペルシャ (Persian)帝国による占領と属国化など幾多の変遷を辿ります。当時最も豊かであった国も他国の侵略には抗することができない時代がやってきます。

その後のエジプトの近代と現代は、植民地主義という国家主権の対外的拡大と富の収奪に翻弄される歴史です。