二文字熟語と取り組む その51  「挙措」

00123fb9b0e90ddd782413 ContentViewServlet soukyuunosubaru_img5_2010「挙措」とは「挙止」ともいい、立ち居振る舞いという意味です。「挙」とはこぞって、ことごとくという意味の語です。多くの中から優れた者を持ち上げることが推挙。任官試験を受けることが「科挙」です。

「措」は手と昔から成ります。「置くなり。手に従ひ昔を声とす」とあり、赦すということのようです。安定するように置くという意味もあります。適切に処理するとか、着手するという意味もあります。

「挙措」は手を上げ下げするという意味から、立ち居振る舞いを意味するといわれます。本来、何気なく行っている動作のことです。

「挙措」の熟語はいろいろあります。例えば、「挙措失当」。これは対処の方法や振る舞いが間違っていることです。「失当」は適切ではないことです。「挙措を失う」とは、取り乱した行いをすること。「挙措進退」は、同じく立ち居振る舞いのこと。「進退」とは文字通り進むことと退くことという意です。「進退伺い」は聞き慣れた語です。

居眠り磐音江戸双紙の「紅花の邨」に次のような描写があります。昔の許嫁の奈緖とその旦那の苦境を聞いて助けに山形にでかけた磐音が、地元の女衆の動作を見ていいます。

「挙措が田舎くさくないのは、山形が紅花の交易で、最上川の船運と酒田港を拠点とした西廻り航路で京と深く結び付いているせいか、、、」