二文字熟語と取り組む その17 「虚仮」

tokyo_map slide_485228_6662636_free 76893083「漢字は国語表記の上からは、国字である。音訓を通じて自在に表現するという方法は、わが国独自のものであり、文化的な成就といってもよい」。これは白川静氏の「字通」の序にある言葉です。「字通」と並んで白川氏が著した「字訓」という辞書は漢字の日本語としての読みをまとめたものです。漢字の意味を調べるとその由来や背景が解って、使うと使うほどのめり込む思いです。

今回は「虚仮」です。うそ、いつわりを指します。仏教からうまれた言葉で、「心の中は正しくないのに外見のみをとりつくろうこと」、内心と外相とが違うことを指します。1) 真実でない、2) 思慮の浅薄なこと、愚かなこと、またはそういう人、とあります。以上は名詞としての使い方です。

次に接頭語のような使い方です。名詞などに付き、見せかけだけで中身のない意を表します。むやみやたらに、あることやそのような状態であることをけなしていうの用いられます。例えば、「虚仮にする」はそうです。「虚仮の行」とは偽りの修業を指し、「虚仮の後思案」は、愚者は必要なときに知恵が出ず、事が過ぎてから考えがでるという按配です。なにか、昨日の都議会の総務委員会の雰囲気です。