初めに言葉があった その45 デフレからの脱却  その7 残薬はどうしてでるのか

私は幸いにしてこのかた薬を定期的に飲んだことはありません。70歳を過ぎてのちょっとした誇りです。連れ合いは長年、食後に服用しています。それも一つや二つではありません。ドバーッとした量です。丁寧に箱に詰めた複数の薬を食卓に広げます。服用後は空になった箱にまた薬を詰めるという作業です。これで食事が終わりです。なにか儀式のようです。

彼女は定期的にかかりつけの医院に出かけては薬を処方してもらいます。三週間に一度くらいです。「二ヶ月分を出してくれればいいのに、、」とブツブツいっています。だんだん出掛けるのが億劫になるようです。薬を飲んでいると精神的に安心するのでしょうか、、、一二度飲み忘れたとしても症状が進行するものでしょうか? 少しずつ薬は減らして欲しいと思います。プラセボ (placebo) を与えて、本物との違いを調べて欲しいものだとも感じます。多分、違いはでないのではないでしょうか。

今、残薬問題が深刻化しています。「飲み忘れ」や「飲み残し」が服用者の70%近くを占めているという数字があります。特に高齢者の飲み忘れがひどいようです。飲み忘れによって体調が良い、と感じたときは薬をやめて欲しいものです。かかりつけの医師も患者の健康状態を把握して、「薬の処方はもうやめましょう」といってもらいたいのです。そして、もっと外にでましょうとか、車をやめて歩きましょうとか、出かけて買い物は楽しみましょうとけしかけるのはどうでしょうか。高齢者もそうした後押しの言葉で体調に自信がでてくるはずです。

過度に薬に頼るのは、薬がないと不安に駆られるからだろうと察します。患者に「薬の量を減らしましょう」といっても効果があるとは思われません。なにせ、薬中毒のような状態にあるからです。そこで、医師は思いきって予備患者のような高齢者には薬を減らす決断をしてもらいたいものです。そして、点数を稼ぐのをなんとしても自粛してもらいたい。医師の倫理に期待したいものです。

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