心に残る名曲 その九十三 グノーと「アヴェ・マリア」

チャールス・グノー(Charles Gounod)の二回目です。ローマ留学を終えて、グノーはパリに戻ります。そして国外伝道会教会の合唱長・オルガン奏者に就任します。宗教音楽の敬虔さと抒情的な表現の調和を込めた沢山の宗教曲を作ります。宗教音楽とはカトリック教会の典礼音楽のことです。

グノーはオペラ「ファウスト」(Faust)も作曲します。この曲はやがてフランスオペラの代表といわれるほど名声を博します。しかし、ドイツではゲーテ(W. Goethe)の劇詩から離れているという理由で「マルガレーテ」(Margarethe)と呼ばれるようになります。

「ファウスト」は5幕からなり、老学者ファウストが自分の書斎で、人生をかけた自分の学問が無駄であったと嘆くのです。そこに悪魔メフィストフェレスが現れ、 ファウストの望みを聞くき、美しい娘マルガレーテの幻影を見せます。「金の子牛の歌」、「宝石の歌」が有名です。「兵士の合唱」は北大男声合唱団にいたとき私も歌ったことがあります。

結びに、グノーといえば「アヴェ・マリア」です。この曲は、バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻の前奏曲第一番ハ長調の伴奏を用いています。 その他、「ロミオとジュリエット」(Romio and Juliet)という作品もあります。音楽事典には「幻想交響曲のベルリオーズ(Hector Berlioz)によって敷かれた音楽復興の基礎を新たな軌道に載せたフランス楽派の祖」といわれます。

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