心に残る名曲 その九十一 サンサーンス その1 オルガン奏者

フランスの作曲家、オルガン奏者、ピアノ奏者がサンサーンス(Charles Saint-Saens)です。生まれは1835年。2歳半のときからピアノ奏者だった大伯母からピアノの手解きをうけ、5歳のときには、ハイドンやモーツアルトのソナタを弾くまで成長したようです。

Charles Camille Saint-Saens, French composer and music critic, 1835-1921, Portrait (Photo by Popperfoto/Getty Images)

 サンサーンスは音楽と並んでラテン語を学び、ラテン文学の黄金期を築いたラテン語詩人の一人であるウェルギリウス(Publius Vergilius Maro)などの古典を親しんだといわれます。ウェルギリウスは紀元前70年の頃の人で、ローマで修辞学、弁論術、医学、天文学などの教育を受けたといわれます。サンサーンスはそうした影響を受けて、数学や天文学にも関心を持ちます。広範囲の勉学が広い視野と豊かな知識をもたらしたようです。

10歳のとき、公開演奏会を開き、モーツアルトやベートーヴェンのピアノ協奏曲を全曲暗譜で演奏し聴衆を驚かせたといわれます。そのころ同じくフランスの作曲家グノー(Charles Gounod)と知り合い、13歳でパリ音楽院に入学し、作曲活動に入ります。1857年に教会用大合唱作品「荘厳ミサ」を初演します。同年、パリのマドレータ教会(Madreta Church)のオルガニストに就任するのですが、この地位はオルガン奏者にとって羨望の的であったといわれます。「Madreta」とは聖母マリアのことです。