心に残る名曲 その八十一 メンデルスゾーン その1 Symphony No. 4 in A Major

交響曲イタリア」と呼ばれるこの曲は、明るく伸びやかな音色、親しみのある旋律で知られています。A Majorとはイ長調ということです。長調は長音階に基づく調べの意味で、音楽の世界では、ドイツ語でのA Durと呼ぶのが一般的のようです。

「交響曲イタリア」は、 1833年3月にロンドンで初演されたとあります。作曲したのはドイツの作曲家、メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn)です。16の交響曲や交響詩を書いています。彼の交響曲では最も知られた曲といわれます。イタリアの風景や調べに満ちていることからこのニックネームが付けられたようです。

メンデルスゾーンは、初期ロマン派の音楽家で作曲、指揮、教師として活躍します。ロマン派音楽とは、バロック音楽や古典派音楽から受け継がれた和声語法を言い表します。和声の流麗さ、長く力強い旋律、表現の基礎としての詩情とか文学との融合など、音楽の「調性」という概念が確立したものがロマン派音楽と呼ばれています。

ロマン派音楽は「ロマンティックな音楽」といった雰囲気を連想させますが、むしろオーケストラの規模を拡大し、ソナタ形式の伝統に基づく音楽です。ソナタ形式の音楽は、 序奏部、 展開部、再現部、結尾部といった楽曲から成ります。「交響曲イタリア」を聴くとロマン派音楽をほうふつとさせます。