「アルファ碁」(AlphaGo) その十 碁の心理と「ハレ」

アマチュアの実戦心理の続きです。話題は「ヤキモチ」です。正月は餅ををいただきました。焼き餅は香ばしいものです。ところで文化人類学の用語に「ハレ」と「ケ」があります。「ハレ」は非日常、「ケ」は日常という意味です。昔は、「ハレ」の日には普段食べない餅や赤飯を食べました。私も戦後間もなく、正月には「白米」を食べてその香りと甘さに驚きました。この頃は「銀飯」と呼んでいました。新しい食器、服装などで気持ちを新たにしていたようです。晴れ着、晴れ舞台、晴れ晴れなどの言葉の由来が「ハレ」です。

「ケ」ですが、気枯れというように病気とか死を表す日常生活の「ケガレ」のことです。「ケジメ」をつけて「ハレ」を迎えるために清めとか祓いをする風習が残りました。秋田のなまはげもそうです。「誰にも生活の中に光と影の部分があります。「ハレ」と「ケ」はワンセットです。この概念を提起したのは柳田国男といわれます。

さてお隣、韓国の大学修学能力試験(修能ー수능)は11月にあります。この時期になると、街頭に合格祈願グッズが出回ります。餅や飴などの粘り気があって張り付くものが目だちます。「付く」という意味の韓国語「붙다」には「合格する」とか「志望校に受かる」という縁起が込められています。「ゲンがいい」のが餅なのです。「ハレ」の習俗は韓国でも同じです。